背中の瘤か背負った琵琶かはたまた翼竜か~ザトウクジラ
ザトウクジラの英語名は「Humpback Whale:瘤(こぶ)のある背中の鯨」です。
しかしザトウクジラの背中に瘤はありません。
巨大な胸ビレとは対照的な、小さな小さな背ビレがあるだけです。
これが瘤(こぶ)のように見えたのでしょうか?
画像は国立科学博物館よりお借りしました。
和名のザトウクジラは漢字で書くと座頭鯨。
座頭市の座頭です。
座頭にはいくつかの意味がありますが、座頭市の座頭は
「江戸時代に僧の格好をして琵琶・三味線演奏や弾き語り、按摩・鍼治療等を生業とした人々」
のことです。
ザトウクジラの姿を、琵琶を背負った座頭に例えたものです。
やはり着眼点は背ビレ・・・?
座頭市画像はMoviewalkerPressよりお借りしました。
学名のMegaptera novaeangliaeは、novaeangliae(ニューイングランド)のMega(巨大な)ptera(翼)。
ニューイングランドとは欧州からの新大陸入植者が最初に住み始めた、アメリカ東海岸北部の6州のことです。
メイン/バーモント/ニューハンプシャー/マサチューセッツ/コネチカット/ロードアイランド州。
つまりMegaptera novaeangliaeは「ニューイングランド沖(北大西洋)に住む巨大な翼」。
ザトウクジラの特徴である巨大な胸ビレが翼のように見えたのでしょう。
画像は奄美新聞よりお借りしました。
このプテラpteraは、最も有名な翼竜プテラノドンPteranodonのプテラです。
画像は恐竜ネットよりお借りしました。
私はこのメガプテラが意味合い的に一番納得感があります。

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