重傷でも軽傷でも切り傷は切り傷…何と形容されれば満足か
この記事からゆるっと続いてます。
立花氏は、某メディアで自身がナタで切り付けられた傷を「切り傷」と形容されて激おこだそうですが、意味がわかりません。
浅かろうが深かろうが、刃物で切り付けられて皮膚と皮下組織が切れた傷は切り傷以外の何ものでもないからです。
もし「あかぎれ」と形容されたのであれば違いますけど。
傷の種類をざっと上げてみます。
切創(せっそう)(別名:切り傷)
鋭利なもの(多くは刃物やガラス片など)による皮膚及び皮下組織や筋肉、骨の損傷。
スパッと切れているのが特徴。
裂傷(れっしょう)(別名:裂け傷)
何らかの力により皮膚や組織が引き裂かれた傷。
挫傷(ざしょう)(別名:打撲/打ち身)
鈍的外力(打撃や打撲又は転落よる衝撃、圧力)による皮下組織や筋肉、骨の損傷。
挫創との違いは皮膚が開いていないこと。
挫創(ざそう)(別名:開放性打撲)
鈍的外力(打撃や打撲による衝撃、圧力)による皮膚及び皮下組織や筋肉、骨の損傷。
割創(かっそう)
重量のある鈍器などが体表に打ちつけられて皮膚が割れた傷。
擦過傷(さっかしょう)(別名:擦り傷)
人体より硬い物と擦れて皮膚がはがれ、神経の末端が露出したもの
咬傷(こうしょう)(別名:噛み傷)
咬まれてできる傷。噛んだ相手によりヒト咬傷と動物咬傷に大別される。
刺創(しそう)(別名:刺し傷)
鋭利な物が皮膚を突き抜けてできる傷。
槍で貫通されても矢で射抜かれても刺創なら、針や釘がプチッと刺さった程度でも刺創。
熱傷(ねっしょう)(別名:やけど)
熱により皮膚や粘膜に障害が生じる外傷。
熱の原因は炎、熱湯、化学薬品などがある。
凍瘡(とうそう)(別名:しもやけ)
低温により血液循環が悪くなり、組織が炎症を起こす症状。
凍傷(とうしょう)
強い寒冷にさらされた体組織が凍りつき、壊死(血管閉塞による体組織の死)を起こした状態。
ナタで切られた傷は打撲傷でも刺し傷でもないので、切り傷一択しかありません。
もしかして切断傷とでも言われたかったのでしょうか?
耳たぶの一部あるいは全部を切り落とされてない限り切断傷ではないし、そもそも切断傷も
切創(切り傷)の一部です。
つまり立花氏の怒りは筋の通らない八つ当たりです。
頭部を切りつけられる恐怖にはご同情しますが、恐怖の度合いと傷のカテゴリは全く別物です。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。