風が吹けば桶屋が儲かる日本、英国では…〜シニアロンドン一人旅
風が吹くと美術館が臨時休業する。
先週金曜日のロンドンは1日中英国特有のしとしと雨でした。
翌日の土曜日はからりと晴れ。
若干風は強いものの、台風に鍛えられてる九州出身者の私にはそこまで暴風でもなし。
というわけでハムステッドヒースに赴いたのです。
私のステイ先からはバスとオーバーグラウンドを乗り継ぐと、地下鉄利用に比べれば比較的楽に行けますが、距離感はある場所です。
オーバーグラウンドとは,ロンドン名物アンダーグラウンド(地下鉄)に対比した呼称で、他の市とつながらず、ロンドン市内だけで完結している地上線の電車のことです。
まず駅から比較的近いザ・ヒル・ガーデン・アンド・パーゴラに行ったところ
「強風のためclose」の表示が。
えええ〜〜〜。
ただの庭園なのに。
遊具とかないのに、風で閉園ですか。
がっくりしつつも,バス通りまで戻って次の目的地キーツハウスへ。
こちらはミュージアムですから、雨風とは関係ないだろうと思うでしょう誰だって。
ところが。
「強風のためクローズ」
ちょっと待てやあ!!
屋内施設だろうがあ!
こちらは流石に私の他にも英国人訪問者が何人もいて,皆一斉にクローズ看板の前で「なんててこったい!」ポーズをしてましたよ。
私に「ビコーズ オブ ウインド!」(風のためだって!)と愚痴って去って行った男性もいました。
下画像は、すごすごと駅に帰る途中の実に美しい秋晴れの風景です。
コンチクショウ。
こんなに良い天気なのに、ミュージアムが風で臨時閉館。
途中、緑地の脇に馬運車が止まっているのを発見しました。
東京では府中競馬場でしか見かけない馬運車が、何の変哲もない場所に。
良いなあ、乗馬天国英国。
仕方なく、周辺を散策したあとは適当にバスを乗り継いで、2階席から街を眺めて帰りましたとさ。
ステイ先に帰って事の次第を話すと,友人の娘さんが言いました。
「風が吹くと駅は閉まるし、何でもかんでも閉まるのがロンドンだよ」
さすが雪も降らなきゃ台風も来ない、火山がないから地震もない、洪水とも無縁だし野生の熊も生息してない、夏に30度超えただけで大いに話題になる土地ですよ。
(この程度の)風が一大自然災害だとは。




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