HSP>HSPと思われる偉人>ニコラ・テスラ/孤高のHSP②
初公開:2021/6/21 16:00
テスラより9年早く生まれたトマス・エジソンは、実践派。
「まず実験。1000回実験して、999回失敗して、1回の成功をモノにする」
という手法で、次々と発明を発表していきました。
しかしその中には
- 昔からあった品に手を加えたもの(改良品)を自分の発明として発表
- 元からあった理論を実験で証明してみせて自分の発明として発表
- 他の発明家からのあきらかな盗作を自分の発明として発表
したものが少なくないといいますか、ひょっとして大半じゃね?・・・なことが、今では判明しています。
えー?結局、自身のひらめきは1%?
というわけで、つまり彼の名言
「天才は1%のひらめきと99%の汗」
は、彼なりのカミングアウトなのでしょうか?
対するテスラは「まず先に、とんでもない理論がひらめく」理論先行学者でした。
交流モーターと、その発明の元となった「回転磁界の原理」(大学在学中に思いつく)の発案経緯を問われたテスラは、こんな珍回答をしています。
「ブダペストの公園を友人と散歩していて、ゲーテのファウストの『沈む夕日が輝かしい』の一節を暗唱した時に、天啓のように交流モータの発想を思いついたのです」
なんじゃそりゃ・・・。
しかし、HSP的に捕捉するとですね、これは、たぶんこんなぶっとんだセリフを聞いちゃった非HSPの人が想像するであろう、
「なーんにも考えてなかったのに、天啓が下りちゃったYO!スピリチュアルだネ!てへぺろ!!」
では決してないんです。
・・・エジソンもそう解釈して「キーッ!」とムキになってしまったのかもしれませんが・・・
HSPは常に頭をフル回転させて、あらゆることを考え続けています。
でも考えても考えても、なかなかひとつの結論に収れんしない、苦しい。
そういう時に、他の人から見ると「な〜んも関係ないよね、それ?」と思えるような、小さな小さな感覚的刺激が触媒になって、パアッと頭の中にパンパン詰まったアレとコレとソレがダーッとつながって、
「エウレカ!(わかった!)」
となることが、実際あるのです。
アルキメデスが
「 F=PVG(アルキメデスの法則)発見の経緯は、風呂」
と言っても普通の感性の人にはには「わからん・・・」しか言えないでしょう。
同じです。
テスラは、宇宙人的異才の一方で、86年の生涯を通して感覚過敏と幻覚幻聴に苦しんだことでも有名です。例えば…
- 視覚過敏:ときおり光を異常にまぶしがる。光系の幻覚をよく見ていたという話も
- 聴覚過敏:「三軒隣の家の物音が聞こえる・気になる」などと言って周囲を困惑させる
- 触覚過敏:異様なほどの潔癖症、たぶんそれゆえの女性嫌い。もちろん同性趣味もなし。・・・つまりは、人嫌い。老いてからも他人に身の回りの世話をされることを嫌い、独居
最期は今でいうところの孤独死をしています。
彼は長くホテル暮らしでした。
「Don’t Disturb」の札をかけたNYの質素なホテルの一室で、亡くなっているところを死後3日経ってから清掃係に発見されました。
死因は冠動脈血栓症でした。
彼は、たいそう鳩が好きだったそうです。
もう一度だけ続きます。
よろしくお願いいたします。
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