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博物館レポ>その④福岡河岸記念館(旧福田屋)in埼玉県ふじみ野市❶新河岸川廻船の記憶

初公開:2021/11/08 14:00



福岡河岸記念館(旧福田屋)@埼玉県ふじみ野市。
新河岸川のほとりに建つ明治建築です。


最寄駅は上福岡駅。
駅から1.7㎞徒歩21分。





市指定文化財・福田屋(回漕問屋)の建物を福岡河岸記念館として保存・公開しています。

 館内は、江戸時代から昭和初期まで江戸(浅草)と当地方を結んでいた新河岸川の舟運の明治時代の船問屋のようすを再現し、文庫蔵内部の展示室では舟運と問屋の暮らし、十代目当主星野仙蔵氏の功績等を展示しています。


(ふじみ野市公式より)



新河岸川はお隣の川越市にある伊佐沼から発して東に流れ、東京に入って隅田川と合流します。


江戸時代から戦前までは川越やここ福岡河岸と浅草(当時の東京の商業的中心地)を結ぶ船が往来していました。


その商業船を取り仕切っていたのが回漕問屋(かいそうどんや:水運/海運業者のこと。回船問屋、船問屋ともいう)です。


明治に入り鉄道輸送が始まるまでは、回船輸送が物流の主流でした。


福岡河岸には吉野家、江戸屋、福田屋という三軒の廻船問屋があったそうです。



この旧福田屋の、現存する建物(写真)は明治中期の建築です。


東京都下には明治大正期の農家が古民家として多数残され公開されています。
しかしこちらは農家とは明らかに違う、贅を尽くした建築と内装。


商家の裕福さに驚かされます。


左の白壁は蔵。
でかい❗️



床の間の柱は紫檀や黒檀の一本柱。凝りに凝った欄間。
障子の下の部分にも一枚一枚異なった浮き彫り彫刻が施されていました。


三階建ですが、周囲に建物が増えた今でも三階からは富士山が望めます。


そういう立地を狙って建てられていると解説員のおじさんが教えて下さいました。



富士山ビューの3階の部屋。
この日はあいにく薄曇りで見れず。


普段は入場料100円で1階のみが公開されていますが、同じ入場料で2階3階に上がれる特別公開日があります。


11/6はその貴重な特別公開日というので行った次第です。


<開館時間>


夏季(5月~9月)  :10:00~16:30

冬季(10月~4月):10:00~16:00


<休館日>


月曜(祝日でも休館)/年末年始


<入館料>


大人   :100円

小中高校生:50円

未就学児 :無料


続きます。