ペット>亀>亀のざっくり知識
亀は爬虫類です。
…と言うとたまに驚かれる方いらっしゃいます。
爬虫類は蛇とトカゲだけだと思われてる方。
⭕️有鱗目
- トカゲ亜目 :4000種以上
- ヘビ亜目 :3000種以上
- ミミズトカゲ亜目 :約160種
⭕️カメ目 :約500種
- 潜頸亜目 (首を縮めて収納する亀)
- 曲頸亜目 (首を横に曲げて収納する亀)
⭕️ワニ目 : 23種
⭕️ムカシトカゲ目 :2種
確かにトカゲは爬虫類の約52%、蛇は約39%。
蛇とトカゲだけで91%❗️
ですから、その印象も致し方ないと言えば仕方ないですけど。
亀は爬虫類の6.5%です。
亀を生息場所で分類すると、海水に住むウミガメ、陸上に住み一切水に入らないリクガメ、
その他(淡水性)なります。
ペットとしてよく飼われるのは、その他のうちのヌマガメ数種と小型のリクガメ数種になります。
下は以前町田リス園で撮影したケヅメリクガメ。
アフリカ原産で甲長(河原の縦の長さ)が80cmほどになります。
こんなに巨大なのに完全植物食です。
ペットとして流通しているリクガメはもっと小型種ですが、やはり植物食のものがほとんどです。
水換えの手間(結構重労働)が要らず、餌も野菜メインで済み生き餌不要。
なので近年人気ですが、生体の小売価格は高めです。
一方のヌマガメは日本では昔からお馴染みのペットです。
生体の小売り価格も比較的安めなので、一番広く飼われています。
ほぼ肉食ですが人工飼料が確立していて、その餌も100円ショップでも買えるほど安価。
水換えの手間さえ厭わなければ飼育も容易です。
戦後アメリカから大量に輸入されたミシシッピアカミミガメは、ベビーのうちは全身緑色なことから「ミドリガメ」の愛称で格安で売られてきました。
一時はペットショップのみならず一部の花屋(植木屋)や八百屋の片隅でも売られたり、金魚すくいならぬカメすくいに使われたり。
1960年代には森永製菓がプレゼントの景品としてミドリガメ計10,000匹を全国の子供に送っちゃったこともあるそうです。
しかし、何度も書いていますが、アカミミガメは成体になると甲長30cmにもなります。
餌は人工飼料のままで大丈夫ですが、巨大な飼育容器が必要になります。
水換えも大変になります。
亀は意外と大量の💩をします。餌の食べ方も汚いです。
💩と食べカスで飼育水を非常に汚す生き物です。
理想を言えば毎日、最低でも週に2回は飼育容器の水の全取り替えが必要になります。
とうに成体になった巨大アカミミガメを「タダであげるからもらって」という広告を斜め読みすると「飼主が歳を取り、水換えが体力的にキツい」「腰を痛めて世話が辛い」といった記述が目立ちました。
しかし上のような馬鹿正直な記述をしている人は、まだ良心的でしょうかね。
中には
「すでにペットショップでは取引停止で買えない珍種❗️お得ですよ」
などといったキャッチコピーで引き取り手を募集している小狡い人まで見かけたからです。
そこまで珍種なら、なぜ無料で譲渡するのですかと問いたい。
下は去年から東京都内の公園の池に大量に設置されるようになった亀捕獲器です。
亀が日光のために石の上などに上がりたがる習性を利用しています。
中に落ちると抜け出せない構造になっています。
かかった亀のうちニホンイシガメ(日本固有種。保護対象)やクサガメ(中国原産。駆除対象外)はリリースされ、アカミミガメだけが駆除されているようです。
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