数年前のことです。
主人の祖母が亡くなりました。

日本の会社で祖父母（2親等）の場合にもらえる忌引きは一般的に3日間です。
主人の会社もそうです。

主人は外国人です。
3日で行って帰るのは少々キツいですね。
葬儀には参列しないで、お金だけ送ることになりました。

祖父母への香典の相場は日本では3〜5万です。

しかし以下のような理由から

• 葬儀に参列できない負い目
• 日本で永住権を取っている夫は故国の一族の間では「出世頭」と見られている

「参列した場合にかかる航空券代等も上乗せした額で、20万ほど送金したい」

と夫が言うので、郵便局（正しくは郵便局内のゆうちょ銀行）に定額貯金の解約に行きました。

我が家では、私が生活費以外は強制貯金をしているため普通預金には10万円以上の余裕金は置いてありません。

夫の口座の定額預金には、ちょうど2ヶ月前に預け入れた20万円の定額預金がありましたので、それを解約することに決まりました。

夫婦でも他人名義の預金解約には委任状が必要です。ネットからダウンロードして記載して持参しました。

書類を見た若い窓口嬢が言いました。

女性「6番をご解約ですか❓これはまだ預け入れから半年たっていませんが」

郵便局の定額預金は、預け入れから半年経てばいつでも自由に解約できる、最長10年まで半年複利で殖える、という特徴が売りの金融商品です。

私　「知ってますよ。ですから途中解約を希望です」

女性「ならば同じ金額の1番を解約してください」

それは何年も前、金利がもっと高かった時に預け入れた20万円でした。

できれば金利の高い方は満期（10年）まで置いておいて、預け入れたばかりで金利も低い方を解約する方が多少なりとも有利。
そう考えた上で決めたのですけどね。

その通り伝えましたが、窓口嬢はなぜかニヤニヤ笑いながら

「でも〜同じ金額のがある場合は、古いのから解約していただく決まりなんです〜」

とあくまで言い張ります。

はい、ここでまた私のスイッチ入りました。

私　「どんな理由があろうと途中解約禁止の商品ですと謳っていれば、最初から郵便貯金なんか利用してません。そんな表示はどこにありますか❓満期前の中途解約にかかるペナルティは、定額預金金利が適用されず普通預金金利での計算になる、それだけのはずじゃないですか❓たかが20万円程度の解約でそこまでグダグダ言われるんだったら、今すぐ口座ごと解約します❗️ついでに私の口座も解約します❗️」

他の職員が慌てて奥にすっ飛んでいきます。
上を呼びに行ったなと思うまもなく局長が飛び出してきました。

平身低頭され、別室に案内されます。

局長「申し訳ございませんでした❗️」

私　「真実を知りたいです。どういう規約ですか」

局長「確かに、6ヶ月の保留期間に達していない解約の場合は、お差し支えない範囲で理由をお伺いしたり、もし保留期間に達している古いご預金に同じ金額のものがある場合はそちらのご解約をお勧めする場合もございます」

私　「理由は突然の身内の葬儀。途中解約も金利等を考えた上で決めました。こちらがきちんとそう伝えてるのに、頑なにダメですと拒否してまでですか❓」

局長「それは・・・あり得ません。この度は窓口係が何か誤解をしていたと思われ・・・」

私　「それに、身内の葬儀代だと言ってるのに、ずっと意味不明のニヤニヤ顔で対応されて非常に不愉快でした」

当の女性が呼ばれて入ってきました。

女性「申し訳ありませんでした。笑ったのはお客様が怒られ始めたからです。場を和ませなきゃと思ったから笑おうとしました」

私　「うそつけ」

👼　
👼（シーン）
👼　

局長「〇〇くんっ❗️💦❗️💦❗️」

👼　
👼（シーン）
👼　

別の職員「失礼します💦お手続き終わりましたので、お持ちしました」

希望通り6番が解約されていて、現金が渡されました。

ムラゴンに限らず色々な方が書かれた日記的なものを読んでいると、トンデモないことに遭遇すると

「あまりのことにびっくりしすぎて何も言えなかった」

と書いている方が圧倒的に多いですね。

上のようなケースに遭遇した場合、大半の日本人の方は少々❓❓と思いつつも
「はあ、そうなんですか。それじゃあ・・・」
と古い方の定額貯金を解約して落着。
何事も起こらないケースがほとんどと思われます。

でも私の場合はびっくりすればするほどスイッチが入って、脳の処理速度も速くなり追求する傾向があります。

帰宅した夫にお金を渡しながらことの顛末を話したところ、しみじみとした口調でこう言われました。

「あんた、怒らせた時はヒグマだからな」

夫には言い返しておきました。

「夫よ、クマの中で一番凶暴なのは、ヒグマじゃなくてシロクマだから。
ヒグマで良かったね」