哺乳類>翼手目>コウモリについて語りたい❸突然ですがクイズです
さあ、突然ですがクイズです。
太古の昔、人類が移り住むまで、哺乳類はコウモリしかいない島国がふたつありました。
それはどことどこだったでしょうか❓(7つの候補の中から2択)
❶ニュージランド
❷マダガスカル
❸スリランカ
❹ハワイ
❺アイルランド
❻キプロス
❼台湾
バナナを食べるフルーツバット(オオコウモリ)の子供♀。
Miss Alicia stuffs her cheeks with banana
答えは❶のニュージーランドと❹のハワイです。
今このふたつの島国にいるいるコウモリ以外の哺乳類は、全て人間が外から持ち込んだものです。
こういうと
「あれ❓ニュージーランドには有袋類がいたんじゃなかったの❓」
と驚かれることがありますが、有袋類はオーストラリアだけで独自に進化した哺乳類です。
ニュージーランドはオーストラリアに近いといえば近いですが動物相は全く違います。
※動物相:特定の地域内に分布する動物の全種類のこと。
ニュージーランドでは今や人間の数より多いと言われてる羊をはじめとして、
家畜も犬猫も全て、実は特定外来種です。
これだけ人間が堂々と外来生物を連れてきておきながら
「自然を守りましょう、特定外来生物は駆除しましょう」
と言う昨今の流れは、偽善ではないでしょうか。
❶で書きましたとおり、生息数ではなく種の数で比べた場合、実に地球上の現生哺乳類の
4分の1はコウモリです。
そして、コウモリというと
「夜行性の動物で、暗い洞窟の中に逆さ吊りになってて、血を吸う」
というイメージを持たれる方が多いようです。
しかし動物の血液を主食とする「チスイコウモリ」はかなり特殊なグループで、
夜行性の小型コウモリ(ココウモリ)のほとんどは、昆虫が主食です。
昼行性の大型コウモリ(オオコウモリ)の主食は果実です。
そのためオオコウモリは別名フルーツバットと言います。
ただしオオコウモリは南方にしか生息しないので、日本を含む東アジアにいるのはほとんどがココウモリです。
このココウモリは害虫を食べてくれるのでありがたがられ、例えば古代中国では益獣扱いでした。
私も台湾や香港の寺院などで何度もコウモリの吉祥文様を見ました。
日本にもその考えは伝わっており、「月に蝙蝠」という家紋が存在するそうです。
コウモリは夜行性のココウモリと昼行性のオオコウモリはコウモリに大別され、
見た目も身体能力も習性も、別の生き物じゃないかと思えるほど違っています。
上に貼った動画でバナナをムシャムシャしてるのはオオコウモリ(フルーツバット)です。
では次の記事「❹コウモリの祖先」に続きます❗️
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