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博物館レポ>その⑤半蔵門ミュージアムin東京都千代田区・運慶作大日如来坐像

初公開:2022/01/23 19:00



地下鉄半蔵門線の半蔵門駅。


皇居のトイメンで、英国大使館がある場所です。


半蔵門ミュージアムは、宗教法人真如苑が2018年にオープンした仏教美術のミュージアムで、入場無料。


半蔵門駅の4番出口が建物の1階にあります。駅直結。


Google地図では49m徒歩37秒と出ます。



駅の真上の証拠写真。



真如苑❓お寺❓と思って調べたところ
「1953年に宗教法人として認証を受けた真言宗系在家仏教教団」
という情報が出てきました。


新興宗教。


普段ならこれだけでご遠慮するエンドウ夫婦(新興宗教は苦手)ですが、
ここにはどうしても見たいものが常設展示されているのです。


重要文化財・金剛界大日如来坐像(鎌倉時代/運慶作)



国立博物館が収蔵しているクラスの逸品がある❓


行きました。


普通の博物館(財団法人運営)よりも遥かに腰の低い、上品なスタッフさん達に
「いらっしゃいませ。ご来館いただき誠にありがとうございます」
とご挨拶されて面食らう。


無料のミュージアムで(いや、有料でも)
「当館にご来館いただき、誠にありがとうございます」
なんて、全員に向けての館内放送ならまだしも、個別に個人的に言われたことは
ないですよ今まで。
普通は「はいこんにちは」か「いらっしゃいませ」だけです。


それに入場者の数の割にスタッフさんの数の多いこと。
3階の映像シアターなんて、どこかのミニシアターか試写室かという豪華な造り。



座席がひな壇式に(後ろに行くほど高く)なっていて、ふっかふか。
スクリーンも左右両端にカーテンがあって、うん、やっぱりミニシアター。


しかも資料映像を流しっぱなしの出入り自由ではなく、ちゃんと係の人が出てきて深々と頭を下げてご挨拶され、場内が暗くなる本格仕様。


映像も凸版印刷が制作していてTV並のクオリティ。


何なんだ❓❓


そしてありました大日如来坐像。

この像の特徴は「玉眼(ぎょくがん)という技法によりまるで生きているような、その
眼です。


撮影は禁止なので眼の写真がないのですが、ネットで拾えた例はこれです。


 


仏像の目の部分をくりぬき、後ろから水晶を入れることで目に生気を持たせる技法です。
本当に「目が合った」と思えます。
鎌倉時代に確立した技法ですが、後にすたれました。


建物は千代田区麹町(公示地価が超絶高い)で、駅直結で、豪華カラーパンフレットがいただけて、スタッフは大勢&全員丁寧で、収蔵品は重要文化財で。


無料。


世の中は不思議で溢れています。



次はご近所の「カメラ博物館編」に続きます。