切株写真から考えるシミュラクラ現象と昔の心霊ブーム
住宅街のど真ん中に残された切株。
通りがかりに何気に撮りました。
ズーム。
顔が見える、と思った方も中にはいらっしゃるでしょう。
これがシミュラクラ現象。
パレイドリア現象の中に含まれる、視覚に特化した勘違い現象。
「人間の脳は、三つの点の集まりを顔と認識するように生まれつきプログラムされている」
というものです。人種性別年齢は関係ありません。
別名「類象現象」。
人は他人や動物に出会った場合、敵味方を判断したり、相手の行動、感情などを予測したりする目的で本能的にまず、相手の目を見る習性がある。
人や動物の目と口は逆三角形に配置されていることから、点や線などが三角形に配置されたものを見ると、脳は顔と判断してしまう。
心霊写真と呼ばれる現象の多くがこれで説明できる。
(Wikipediaより)
これを利用したのが絵文字ですね。
でなければ◠‿◠ や^_^が顔に見えるわけないと思います。
また、我々ホモ・サピエンスはかつては猿=非捕食者でした。
非捕食者は基本的に臆病です。
ほんのちょっとした物音だけで全速力で逃げるウサギや、後ろに立つものはとにかく
蹴り上げる馬のように、ホモ・サピエンスは∵の中に捕食者の顔
を読み取って本能的に怖がるのではないのかなと思います。
これを悪用したのが、昔あった「心霊写真ブーム」「お祓いブーム」だと思っています。
上の切株写真だって、霊能者を自称するそれっぽい格好をした人物にもったいつけて
「霊の顔がたくさん写っている❗️お祓いしないと不幸が降りかかる❗️」
と言われれば、信じる人は一定数いそうですから。
「ほら、ここにも、ここにも❗️」って10個くらいは簡単に指摘できそう。
私でも。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。