夫の話:地図が読めない人です
昔「話を聞かない男、地図が読めない女」と言う本がベストセラーになりました。
今も新装版が版を重ねていて、関連本もまだ出ているようです。
- 話を聞かない男、地図が読めない女
- 主婦の友社
- Digital Ebook Purchas
一方でこういう本も出ています。
- なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌 (角川ソフィア文庫)
- KADOKAWA
- Digital Ebook Purchas
我が家の場合は「地図を回す夫と回さない妻」です。
夫は私より気性が穏やか、気が長い、友人が多い等、優れたところも多いです。
しかしとりあえず地図が読めるか否かの一点に絞って言えば、読めない。
方向音痴なので、快晴の日でも進行方向を間違う。
本人も方向音痴は自覚していて、ちょっとした距離でも必ず地図アプリを使うのに、
それでも間違う。
地図アプリはGPSなので普通は間違いようがないはずです。
何でだろうと思って彼のスマホを見ると、常に進行方向を上にしているんですね。
これでは自分が東に進んでいるのか西に進んでいるのかすらわからないでしょう。
とにかくGo aheadあるのみです。
どこかの国の国歌のようです。
「前進、前進、前進、進❗️」
なので彼が「おかしいなあ」と言ってスマホ本体を回し出すに至ると、私はスマホを
ぶん取ってまず何より先に北を上にセットし直します。
アプリが画面の下方へ進むよう指示していれば、それは南下しろの指示です。
空を見て太陽のある方角に向かって進めば良いのです。
アプリが画面の右に進むよう指示していれば、それは東進せよの指示です。
太陽の方向を向いて左手の方角に進めば良いのです。
方角確認するにはまず太陽に顔を向けて立ちます。
すると自分の前が南、後ろが北、右手が西で左手が東です。
薄日も全くささないほど暗雲の垂れ込めた超天候不良でない限り、空がぼんやりとでも薄明るい方が南。
南さえ推測できればあとは芋づる式です。
それが早朝なら薄明るい方が東、夕方なら薄明るい方が西として方角を察することもできます。
しかし、夫を含めて非常に多くの人にコレがなかなか通じないんだよなと思っていたら・・・。
読売新聞調べによると、日本人を対象にしたアンケートの集計結果は
地図を回す人が7割弱:回さない人が3割強
なんだそうです。
回す人(常に前進あるのみの人)の方が倍以上の多数派です。
なのでネット上の世論(常に多数派に優しい)も
「回そうが回すまいが、方角が分かろうがわかるまいが、最終的に目的地に到着できさえすればそれでいいのだ❗️」
が主流です。
(地図がスラスラ読めるぐらいで優位に立てると思うなよ)
という多数派からのメッセージをうっすら感じます。
学者によると
「地図を回さない人はメンタルローテーション(頭の中で物体を回転させる能力)に優れており、知能検査では優位である」
ということです。
それにも「ただしその人の総合的能力とは無関係である」とか注釈がついてますけどね。
うん、まあね。
知能検査の図形問題。こういうのです。
ああ、こういうの子供の頃から大得意でした。
毎回ほぼ全問正解いけました。
去年思うところあって久しぶりに受けた知能検査(以前記事にも書きました)でも、
無闇なハイスコアを叩き出しました。
しかし夫は自分の方向音痴を頑として認めません。
私がいくら「太陽に向かって立つと右手が西、左手が東」と言っても聞きません。
そして週末の散歩でもまたスマホ本体をくるくる回し始めました。
彼のメンタルローテーション能力についてはもう諦めています。
ただ、妻の話を素直に聞く能力は向上させて欲しいと思いました。
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