小説>「櫻の樹の下には」:死体が埋まっている©︎梶井基次郎
満開の桜を見るとふと思い出すこの有名なフレーズ。
忠実に旧字体で書くと
「櫻の樹の下には屍体が埋まつてゐる」
TVドラマや映画のミステリーものや推理小説、マンガやアニメにも、よく引用されます。
皆さん一度は目にしたことおありでしょう。
しかし、これが梶井基次郎の短編小説のタイトルだということは、現在では意外と忘れられています。
- 桜の樹の下には
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「梶井基次郎=檸檬しか覚えてないや」
という方が多いのではないでしょうか。
- 檸檬
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確かにこれは「試験に出るぞ」※でしたからね。
※私が学生の頃の話です。今はよく知りません。
小説の中のいちフレーズだけが一人歩きして有名になってしまった好例です。
「都市伝説」とまで言ってる人(サイト)もネットでは見かけます😅
梶井基次郎さんは写真で見ると、とても丈夫そうに見える方ですね。
しかし肺結核のため31歳の若さで早逝されています。
👆あれ❓誰かに似てる❓➡︎次の空目記事で。
ちなみに「文豪ストレイドッグス」におけるキャラクター造形は、もはや赤の他人すら通り越した域に達してます。
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「文豪ストレイドッグス」
©︎朝霧カフカ(原作)/春可35(作画)/角川書店
(アニメ化・舞台化もされました)
梶井基次郎の足掛け7年ほどの執筆期の発表の場は、ほとんどが同人誌でした。
ようやく商業誌に認められ始めた頃に亡くなっています。
「桜の樹の下には」ので出し👇です。
桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
まさに「つかみはOK」なみごとな出だしです。
思わず続きが気になりますよね❓
作者の術中にハマって次が気になる方は、ぜひ小説を読んでみて下さい。
短いのですぐに読めます。

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