神社/仏閣/教会>石神井川花見散歩の起点にした西福寺❶山門が見事です
花見客でごった返す江戸時代からの桜の名所・飛鳥山公園(最寄はJR王子駅)を避け、同じ王子でも石神井川沿いの桜並木で花見散歩を選んだエンドウ夫婦(仮名)。
まず起点は、石神井川が隅田川に合流する場所から始めてみました。
JR王子駅から北に1kmほど歩いた所です。
ここから王寺駅間は工場などが点在し、川の沿道はまだ整備されていません。
桜並木もありません。
しかしとても良いお寺がありました。
真言宗豊山派の寺院、三縁山西福寺です。
👇ちょうど1km徒歩12分。
創立は平安末期。
東京ではかなり古い方に入るお寺です。
江戸六阿弥陀霊場の1番札所でもあります。
江戸の人々は春秋のお彼岸に六阿弥陀詣というのは、江戸時代に春夏のお彼岸に行われた、6か所のお寺の阿弥陀仏を巡拝する行事です。
巡拝地の順番
一番阿弥陀:上豊島村西福寺(北区)
二番阿弥陀:下沼田村延命院(足立区)
三番阿弥陀:西ヶ原無量寺(北区)
四番阿弥陀:田端村与楽寺(北区)
五番阿弥陀:下谷広小路常楽院(台東区上野・現在は調布市に移転)
六番阿弥陀:亀戸村常光寺(江東区)
春彼岸では花見、秋彼岸では紅葉を楽しむ目的もあったようだと言われます。
6か所中3か所が北区内にあるのに驚きますね。
そして4番の田端と5番の上野の間が遠い。
その、巡拝ついでに花見をした名残かどうかは分かりませんが、境内には本数こそ少ないものの見事な桜の木が植えられていました。
木造の仁王門は数年前に塗り直したという風情です。
中華圏のお寺のように極彩色です。
しかし元々は東大寺だってこういう極彩色ペイントだったんですよ。
日本人が思い浮かべる木の地色一色の、茶色い侘び寂びの仏教寺院の姿は、実は塗装が経年劣化で剥げてる状態です。
仁王像。
下調べせずにきたので、柱に竜が巻き付く龍を見て嬉しくなりました。
本堂はともかく、山門の柱に巻きつく龍はあまり見かけないからです。
上半身は天井板に突っ込んでます。
探すと、対角線上の場所から頭を突き出していました。
ちゃんと宝珠を咥えています。
天井には天女が飛び交っています。
太鼓も琵琶も笛も放り出して、何故かシンバルを叩く陽気な吉祥天女。
こちらはハスの花びらをまいています。
散華(さんげ)と呼ばれる行為ですね。
花や香水を撒くことでその空間を浄めるものです。
この図のように、花はハスを用いるのが最も正統なやり方です。
インドでは今でもお祭りだといえば花びらを撒き、結婚式だといえば花びらを撒きます。
そのためインドでは花は、キロ単位の計り売りで流通しているそうです。
画像は朝日新聞より。
門の内側には風神像と雷神像。
1回だけ続きます。










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