今日は何の日>メーデー(労働者の日)
今日はメーデーでした。
しかし特にデモや集会のニュースがないなあと思ったら・・・
東京での日本労働組合総連合会の集会は、今年は前倒しで4月29日に渋谷で行われたそうです。
画像は連合公式より。
メーデーの起源
1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟が、8時間労働制要求(8-hour day movement)の統一ストライキを行ったことによります。
ではそれ以前の労働者の労働時間はどのくらいだったのでしょうか❓
中世欧州の平均労働時間は短い
英国の農民の場合、13世紀の平均労働時間は年1,620時間だったそうです。
14世紀は1,440時間と減少しています。
15世紀には年1,980時間と増加しました。
中世欧州の暦は宗教的休日が多く、1年の3分の1は休日だったといいます。
計算してみましょう。
<13世紀>
1,620時間÷240日(1年の3分の2)=6時間45分/日
<14世紀>
1,440時間÷240日=6時間/日
<15世紀>
1,980時間÷240日=8時間15分/日
<13世紀>
1,620時間÷240日(1年の3分の2)=6時間45分/日
<14世紀>
1,440時間÷240日=6時間/日
<15世紀>
1,980時間÷240日=8時間15分/日
8時間労働、達成しちゃってますね💦
長時間労働の元凶は産業革命と資本主義経済
実は労働時間増加の元凶は、産業革命(18世紀半ば~19世紀)に伴う資本主義経済の誕生でした。
<1840年イギリスの労働者階級の労働時間>
年間3105時間~3588時間。
<1850年アメリカの労働者階級の労働時間>
年間3150時間~3650時間。
3,650時間というと、年間1日の休みもなく1日10時間働かないといけません。
とにかく、資本主義経済のおかげで労働者の労働時間が少なくとも倍になったわけです。
それを従来の8時間に戻せと要求したのがメーデーの発端だったのですね。
日本の江戸時代の平均労働時間も意外と短い(例外あり)
江戸城に勤務した武士たちの勤務時間は、ある研究者によると、老中などの要職者は、朝10時から午後2時頃までのたった4時間だったそうです。
要職者以外は朝8時から午後2時頃までの6時間。
短いッ。
町人階級でも、例えば大工の場合は昼食時間以外にも1日2度の休憩をとるのが当たり前で、1日の実労時間は4時間ほどと、老中並だったもようです。
一方丁稚奉公の子どもたちは一日14時間から16時間もこき使われていたそうで、職種などによる格差が激しかったようです。
今は働き方改革などでまた労働時間が減少して行っていますが、将来はどうなるのでしょうか。
ちなみに私が憧れるのはこの方です。
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