博物館>「美か束縛か」❶纏足:聖心女子大学グローバルプラザ
広尾駅前にある聖心女子大学。
「美か束縛か 纏足・コルセットの歴史」
(入場無料)を見てきました。
右は23cmのスニーカーの足型。
左は天則用の靴の足型(10cm)。
成人女性の23cmは今や小足の方です。
私が身長160cmで22.5〜23cmなのですが、スニーカーは子供用を探した方が早いくらいです。
当時の中国では、小さな足は顔の美醜よりも重要視され、結婚を仲介する仲人は
「娘の器量は問わず、足の小ささだけを問題にした」
そうです。
👇展示されていたのはレプリカではなく本物の纏足靴。
その理由は
「顔の美しさはただの生まれつき(運)。足の小ささは纒足の痛みに耐えた忍耐力の証明。また慣習に従うのは従順さの証。忍耐強さと従順さこそが女性の一番の美徳」
という考え方からだったそうです。
顔形が綺麗でも自我の強い女など無価値、というわけですね。
元々は女性を家の中に閉じ込める(歩行困難にさせることで自由に外出できなくなる)のが目的だったこの纏足。
客家(ハッカ:漢民族ではあるが南部山間部に住む総数グループ)には纒足の習慣がなかったため、客家族の女性は他の漢民族からは「大足女」と揶揄されたそうです。
2020年時点で、生存する纏足女性は既に106歳という報道を見ましたが、彼女がまだご存命かどうかはわかりません。
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