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マンガ書評>㉙「夏目アラタの結婚」:読むのにエネルギーを要するミステリ


最終巻を読み終えたので、再公開します。

初公開:2022/05/27 20:00




あらすじ

問題のある家庭に育ち、児童相談所の世話になる子供時代を送った男、
夏目アラタ(なつめ・あらた)。


成人して自分も児童相談所の職員になったものの、虐待される子供に同情するあまり、保護者に手を上げようとすることもしばしばの、児童相談所の問題児。


私生活でも母親に対する失望から結婚に夢を見たことなど一度もなく、場当たり的に女性と付き合ってはすぐ別れるを繰り返している、すさんだ30代独身。


そんな彼はある時、自分の担当する中学生男児からある依頼を受ける。
男児は父親をバラバラ殺人鬼によって殺害された被害者遺族だった。


犯人は既に検挙され、第一審で死刑を求刑され、東京拘置所に収監中の若い女、品川真珠(しながわ・しんじゅ)。


中学生男児は、興味本位からその死刑囚の女と文通していた。
何故か「夏目アラタ」と言う偽名を使って。


男児は自分の代わりに品川真珠に会って欲しいと頼む。


面会には漕ぎつけたものの、アラタに興味を示さない真珠の気を引こうとしたアラタは、つい口走ってしまう。


「結婚しよう」


相手が本気にしたとしても、死刑囚は塀の外に出てはこれない。
最悪でも単に戸籍が汚れるだけのこと。
そうたかをくくったアラタだった。


しかし、意外なほどあっさりと求婚を承諾した真珠は、一転して無罪(冤罪)を主張し始める。


真珠も母子家庭で虐待されて育った可哀想な子供だった。
担当弁護士は彼女の境遇に大いに同情しており、控訴審で無罪を主張すると言い出す。


夏目アラタの結婚はどうなるのか❓


(2巻までのあらすじです)



データ

タイトル:夏目アラタの結婚

出版社 :小学館

種別  :ビッグコミックス

作者  :乃木坂太郎

既刊  :7巻(続刊中)


2巻までのあらすじしか書いてないのは、私が既刊7巻中まだ2巻までしか読んでいないからです。


2023/1/10追記

現時点で既刊9巻になりました。


入り組んだストーリー、随所に隠れたヒントやトラップで読むのに時間がかかります。


児童虐待とかバラバラ殺人とか、ヘビーなテーマが満載ですし。
面会での会話も互いの腹を探り合いながらの心理戦なので非常に濃く、一気に読めません。


しかし続きが気になる。
そんな作品です。


👇絵も濃ゆいが会話の心理戦も濃ゆい。


そんなわけで評価はまだ付けません。