再)報道>売れ残りプレミアム付商品券買占め❓を問題視する日本人の「スパイト癖」
12時に公開する記事の前振りのために、この記事を再公開します。
よろしくお願いします。
初回公開:2022年5月31日 22:00
今日(5/31)のニュース。
「ルール逸脱」とか「抜け道」とか、大袈裟な言葉を使っているので、ズルい方法で買い占めた人がいたのかと思ったら。。。
①1万円のプレミアム付商品券(3千円分のプレミア付)を6万冊作った。
②はじめは往復ハガキによる事前申込制で、1世帯あたり3冊までの制限を付けたが、3万6千冊しか売れなかった。
③なので残りの2万4千冊は制限を撤廃して直売にした。
④直売場で一人の女性客が「何冊まで買えるのか」と確認した。
⑤販売側は「何冊でも大丈夫です」と回答。
⑥女性はさらに「440冊でも大丈夫か」と確認した。
⑦販売側は「大丈夫です」と答えて、446冊(446万円分)売った。
⑧女性は「車を買う(のに使う)」と話した。
⑨市に対し「追加販売日に大量購入した人がいる」との苦情が複数寄せられた。
⑩市は「購入者に返還は求めないが、今後はルールを厳格化する」と発表。
いやいや、購入者は2度も念を押して確認した上で買ってるじゃないですか。
これでもし返還を求めたりしたら、逆に訴えたれと思います。
市民からは「不公平だ」「買いたい人が買えなかった」等の苦情が出てるそうですが、
そもそもが売れ残ったんですよね❓
ヤフーニュースのコメント欄(いわゆるヤフコメ)にも
「いくら大丈夫と言われたからって、空気読めや。近所で有名になって後ろ指刺されるぞ」
「特定の個人が100万円以上得したら公平性は保てない」
などと揶揄してるのを散見しました。
あ〜嫌だ嫌だ、田舎の発想あるある。
本当に買いたい人っていうのは、最初に往復ハガキで申し込んで、3冊買ってますよね❓
最初に申し込まなかった人は、本当に「本当に買いたい人」なんですか❓
それにこの人が買ったのは、24,000冊も売れ残ったうちの446冊。
446/24,000=1/54。
売れ残りの2%にも満たない数です。
「この人が買い占めたから他の人が買えなくなった」
というほどの数ではありません。
一方、この女性は、446万円払って579万8千円分の買物券をゲットしています。
プレミア分は133万8千円。
一人でそんなに得をするなんてズルイ❗️
私じゃない人がトクをしたのが妬ましい❗️
こちらが本音ではないでしょうか❓
公平性とかもっともらしいこと言ったって、売れ残ったということだけが事実。
売れ残りを大量に買ってくれる人って、普通はありがたくないですか❓
感謝されこそすれ、ずるいとか非難される筋合いはないと思いますよ。
日本は、他人が賢く立ち回って得をすることを好みません。
他人が得するだけで自分が損した気持ちになる傾向が強いです。
「例え結果的に自分が損をすることになってでも、他人が得するのを阻止しようとする」
=「スパイト(意地悪)行動」
を取る者の割合が、日本人は他国人に比べて目立って多い。
👆これは噂レベルの話ではなく、1997年に日米の経済学研究者(ティモシー・ケイソン、西條辰義、大和毅彦、横谷好)により論文として発表された実験で証明されています。
今回の件も
「なるほど、賢い。次回は自分もやってみよう」
とはならず、
「ズルイ、ルール逸脱だ、抜け道だ、厳格化せよ、阻止せよ」
となる。
👇スパイト行動について書かれた本のうち、比較的文書が平易で読みやすいのはこれ。
- 生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書)
- 講談社
- Digital Ebook Purchas
それとも、プレミアム付商品券は現金でしか買えなかったようなので
「現金446万円も持ってる女って何だんだよ❗️妬ましすぎて禿げる」
とでもいうのでしょうか。
どっちにせよ、そういう発想が嫌いです。
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