「宝塚歌劇団は日本唯一の女性歌劇団である」は間違い
ブログを初めて1ヶ月目くらいに書いた記事です。
そっと再公開。
初公開:2021/07/21
「宝塚歌劇団は、日本に現存する唯一の女性団員だけの歌劇団である!」
といったことを書いているヅカファンの方、ネットで時々お見かけします。
その中にはプロのライターを名乗っている人もすくなからずいます。
タカラジェンヌ(宝塚歌劇団の団員のこと)ご本人が同様の発言をしているのを何かで見たこともあります。
はい、これは実は間違いです。
昔は「西(兵庫)の宝塚、東(東京)のSKD」と呼ばれた、松竹歌劇団(SKD)という歌劇団がありました。
私が気づいた時にはもう消滅していましたが、1928年から1996年まで存在したそうです。
母体は、あの松竹。
みなさんも名前くらいは聞いたことがあるかも(ないかも?)の故・水の江瀧子(みずのえ・たきこ)さん(1915~2009)は、このSKDの男役トップのご出身です。
往時の水の江瀧子さん。あらま!美少年!
また「日本人なら、寅さんの妹・さくらを知らなきゃモグリだぜ」の倍賞千恵子さんは娘役のご出身。
わずか1年で松竹映画部の方に引き抜かれて舞台を去ったそうですが。
倍賞さんとSKDで同期だったのは、
フグ田サザエの声で有名な加藤みどりさん。
けっこう衝撃の事実。
2019年11月に「同一テレビアニメ番組キャラクターを最も長く演じてきた声優(サザエ役)」としてギネス世界記録に認定された加藤みどりさん。
タマもビックリ。
失礼。脱線がながくなりました。
そのSKDには、大阪にOSK(大阪松竹歌劇団)という姉妹歌劇団がありました。
そしてそのOSKは、SKD消滅後も、とてもここでは書ききれない数奇な紆余曲折を経て、
OSK日本歌劇団と名を変えて今でも活動しています。
もちろん大手・宝塚のような専用劇団や専用養成学校など持ちません。団員もごく少数。
でも、存在してるんです。
1922(大正11)年に誕生して、来年4月に劇団創立100周年。一度も絶えてません。
本当に営業には苦労している様子で、尼崎ボートレース(競艇場)でのミニライブの映像も見つけました。
小さな仕事もコツコツと。その意気やよし!
ごくたまに東京公演もやってます。
どんなにささやかだからって、存在してるものをなかったことにしてはいけません。
前記事で宝塚の名前の付く花をご紹介した流れで描いたこの記事ですが・・・
宝塚歌劇団象徴歌の「すみれの花咲く頃」に相当する、OSK象徴歌(かつてはSKDと共有していた)「桜咲く国」をご紹介します。
「すみれ~」が少女趣味全開の文系少女が歌ってる感満載の歌詞・メロディラインなのに対し、「さくら~」は元気が有り余ってる体育会系少女が歌ってる感満載です。
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