HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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病気>書痙(しょけい)❶東日本大震災の年に発症しました

去年の今頃私は何を書いていたのだろうと読み返してみました。
すると、6/14から6/16にかけて、3回連続で書痙(しょけい)の体験談を書いていました。


まだ読者の方も少なかった頃なので、今見てもほとんど読まれていません💦
なので、推敲して再公開しようと思います。



東日本大震災が起きた2011年の年末、私は突然「書痙」を起こしてしまいました。


<書痙(しょけい/ジストニア)>


文字を書こうとすると手の震えや痛みが発生し、書く事が困難となる病気。

他人を意識するあまり緊張が過度に高まって起こる対人恐怖症の症状のひとつとされる。


当時私は派遣で働いていました。


東日本大震災直後に就いた某損保会社での地震保険関連の仕事が、年末で契約満了となりました。


私は同じ派遣会社の案件への応募と並行して新しい派遣会社にも登録しようと思いました。
ネットで登録会を探し、A社の登録上に赴きました。


そこは来場順の自由席ではなく、予め席割表が貼られている指定席で、私は最前列でした。


最前列はかまいません。
しかし、派遣会社側の人(険しい表情をした女性)が座っているド真ん前でした。


会場は非常に狭い貸会議室でした。
そこに作業机がぎゅうぎゅうに押し込まれていて、目の前30センチに彼女の険しい顔がありました。


今なら「密」でレッドカードもののゼロ距離です。
当時でも、私にとってはありえない(他人との)近さでした。


嫌な予感がしました。


👇もっと幅の細い簡易机でした。


登録会が始まり、まず記入書類が配られます。
その量の多さに驚きました。


履歴書・職務経歴等は全て事前に派遣会社のHPから指定のWEBフォームに入力して送信済みです。
更にそれを印刷して持参もしていました。


なのに配られた履歴書・職務経歴用紙(派遣会社オリジナル書式)に、またそれを一から全部その場で手書きするように指示されたのです。


二度手間もいい所です。


私は挙手して、送信済みの上印刷物も持って来ていると言いました。


女性「それを今から当社規定のフォームに転記してくださいと言ってるんです」
(不機嫌)


私 「派遣歴が長いもので、職務経歴が非常に多いのですが」


女性「決まりですから。あなただけではなく、皆さんに同じことをお願いしてますから❗️」
(さらに不機嫌)


私 (なんでこんな無意味な二度手間を…)👈口には出してません。


女性「早く記入してください❗️」
(不機嫌MAX)             


隣の席の若いお嬢さんをチラ見しました。
彼女の職務経歴用紙は「職歴:なし」とたった二文字で潔く完結しています。


うわっ、いいな~。


お嬢さんがもしこの春の新卒だとしたら、就職に失敗して、半年以上仕事がなくて、年の瀬に派遣会社にでも登録せざるをえなくなった境遇には大いに同情するところです。


しかし、今これが2文字で任務完了というのはうらやましい。


仕方なく書き始めましたが、目の前の女性は私の質問でさらに不機嫌度が上がってしまいました。
私の手元をじっと凝視しています。

元々私は人に見られながらの作業が非常に苦手(HSPの特徴のひとつです)なのに、


「至近距離から・険しい表情で・凝視」


…三重苦です。


やりにくい💦


そう思った瞬間、急に手の力が抜けて、字が書けなくなりました。


私はペン字検定も持ってますし、書き文字がきれいだとずっと言われてきました。
それが急に手に全く力が入らなくなり、字がグニャグニャになってしまったのです。


焦りました。
力の入らない右手に左手を添えて無理に書こうとしますが、やはりグニャグニャです。


目の前の女性がすぐに異変に気づき、


「どうしたんですかッ❓」


と、さらに険しい表情と詰問口調(に聞こえてしまいました)で聞いてきます。


私 「すいません。手から力が抜けて・・・」


女性「はああ~~❓」


👇私の中の心象風景は、もうコレです。


数分格闘しましたが、読めるような字が書けません。


女性が席を立ち、別のスタッフ(男性)に何やら耳打ちしました。
二人で小声で話しながら、いぶかしげにこちらをチラチラ見ています。


しかたない。


私は体調不良を申し出て、登録自体をキャンセルして帰宅しました。


家では嘘のように普通に字が書けました。
ネットを調べて「書痙」という症状だと知りました。


「今日は距離が近すぎた上にあの人が不機嫌すぎたせいだ。再発しなければ大丈夫」


と自分に言い聞かせました。


既に登録済の派遣会社から連絡があり、応募していた案件が決まりました。
次の仕事ゲット。


これでひと安心、と思いました。
しかし…。


私用で行った郵便局の窓口でのことです。

「ではこの書類にご記入ください」


と差し出された書類に局員の目の前で記入しようとしたとたん、また同じ症状が出てしまったのです。


その時の郵便局員は不機嫌な顔をしていたわけではありません。
何となくボーっとこちらの手元を眺めていたに過ぎないのに。


「あっちの記入台(窓口には背を向ける場所)で書いてきます💦」


で乗り切りましたが、


「病院に行かなきゃ😭」


と思いました。


続きます。