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映画評>アオラレ:2020米・どう見ても煽ってる方が主役級





ラッセル・クロウがサイコな殺人鬼を怪演するスリラー映画。



原題 ‘Unhinged’ の意味


原題は Unhinged です。


hinge とはヒンジ(蝶番/ちょうつがい)のこと。
hinged とは「ヒンジ(蝶番)の付いた」という形容詞。


え❓じゃあ unhinged は「ヒンジ(蝶番)の付いてない」❓
意味わかんね~


と思ったら、そこから派生して「不安定な」という形容詞になるのでした。
へええ~。


👇画像はヒンジの一例。
杉田エース(建築資材メーカー)のカタログより。


邦題は、ひょっとして👇これにひっかけてますか❓


あらすじ


15歳のひとり息子カイルとニューオーリンズに暮らす、離婚調停中のレイチェル。

元来の時間にルーズな性格に調停や仕事や実母の問題等のストレスが重なり、寝坊と遅刻が常習になってしまっている。


今日も寝坊して息子を学校に車で送る途中、渋滞に巻き込まれ遅刻確定。

時間を約束していたクライアントから電話で叱責され、訪問美容師の契約を切られてしまう。


イライラが頂点に達したレイチェルは、前の車が青信号で動かないことに腹を立て、悪態をつきながら何度もクラクションを鳴らす。


その車の運転手は逆ギレし、謝罪を求めてレイチェルを追跡。

異常な行動は徐々にエスカレートしていき、レイチェルの周囲の人物を次々と殺害し始める。


アオリ野郎:トム・クーパー(ラッセル・クロウ)


まず冒頭で自分の元妻とその再婚相手を撲殺して放火、ということをやってのけてます。


その逃亡中に「乱暴にクラクションを鳴らされた」というだけの理由で初対面のレイチェルをチェイスし始める異常さ。


そして、手に入れたレイチェルのスマホから個人情報をゲットして、レイチェル本人ではなく周囲の人間からじわじわ殺していく異常さ。


興行成績のほとんどは、彼のこの怪演のたまものと言って良いでしょう。
これが無名の新人俳優だったら、完全B級扱いされていたはずです。



アオラレ母:レイチェル(カレン・ピストリアス)


かなり気の強い性格の割にルーズで自己中な所が目立つ本作のヒロイン。
離婚調停中の夫はもっとダメ夫くんのようなので、冒頭は同情しかけるのですが…。


トムからも最初は「青信号で動かなかったことは謝るから、君も失礼なクラクションを謝ってくれ」と言われたのに「謝らない」と真っ向から宣言。


15歳の息子の方がトムの異様さを察して「ママ、謝って💦」と言っても謝らない。


車をセルフスタンドで給油する時、窓を開いた車の中にスマホを置いたまま店に入って、その間に後をつけてきたトムにスマホを盗まれて、アドレス帳から知人情報が筒抜けになって知人や家族を次々殺される。


自己管理がルーズすぎる。


これらのせいでヒロインに対する観客の同情心が少々盛り上がりにくいように感じます。



感想


アオラレという邦題から、アオリ運転の恐怖に徹するのかと思いきや・・・。
カーチェイスシーンは確かに多めですが、これはアオリというより偏執狂によるストーキング。


ヒロインの設定をもうちょっと共感できる寄りにして、もう少し演技力と華のある女優さんを持ってくればよかったのではないかと思います。


評価


🌟🌟🌟(5点中3点)


教訓


ヒロインの「イライラクラクション」がきっかけとなっているので、タイトルは「クラクション」の方がまだしっくりくる気もしました。


私は運転はしないのですが、注意したいと思わされました。


また、ヒロインがまだ凶行のきっかけが起きる前の日常段階でも、実の息子からも、クライアントからも、自分が雇っている弁護士からも
「時間を守れ」と言われているのが印象的でした。


とりあえず時間は守る。イライラしない。スマホ(知人情報)の取り扱いに気を付ける。
以上三点をこれまで以上に肝に銘じます。


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