博物館>容器文化ミュージアム❶東洋製罐
6月の平日に行った「品川区博物館/資料館巡り」です。
記事にしそびれていました。
平日に行ったのは、ここが東洋製罐本社内にある企業内博物館だから。
平日(会社営業日)しか開館しないのです。
容器文化ミュージアム
土日祝休/9~17/入場無料
大崎フォレストビルディングと東洋製罐
JR山手線/東京臨海高速鉄道りんかい線の大崎駅から750m徒歩9分。
大崎フォレストビルディング。
2011に竣工した東洋製罐の新本社ビルです。
※罐は缶の旧字体です。
もともと1920年に操業開始した東洋製罐東京工場があった場所です。
2000年に生産機能を横浜工場に統合、工場は閉鎖しました。
👇なかなかの威容を見せるフォレストビル。
一時は仮設の「キャッツ・シアター」(劇団四季)が造られたりもしました。
👆これを読んで「あ~、あそこか」と思われた方。
そうです、あそこです。
その後に現在の超高層ビル(地上21階/地下2階)が建ちました。
3階~13階の11フロアを借りている日本総研以外は、東洋製罐グループホールディングス、東洋製罐本社ほか東洋製罐グループ企業ばかり。
「東洋製罐ビル」と名乗ってもよさそうなものです。
敢えて「フォレストビル」と名乗るのは「環境に配慮してます」ということでしょう。
実際、ASBEE(キャスビー/建築環境総合性能評価システム)Sランクを取得している他、いくつかの建築賞も取っているようです。
東洋製罐は飲料容器製造では日本で業界最大手。
金属缶から瓶、PETボトル、紙コップ、インスタント食品カップ、その他。
世界有数規模の食品容器メーカーです。
売上高 2232億1200万円(2022年03月31日時点)。
日本で初めて自動製缶設備を導入した会社でもあります。
自動製缶機
ロビーに展示された、その日本初導入の自動製缶機「インバーテッド・ボディ・メーカー」。
1912(大正元)年アメリカ製の輸入物。
つまり明治の日本ではカンヅメの缶は全て手造りだったということです。
何と1988年まで現役で稼働していたと解説板にあります。
お昼休みの時間ではありませんでしたが、受付は無人。
自分で体温測定して、手指消毒して、入館カード書いて、ビニール手袋(無償提供)をはめて、自由に見て下さいと放置。
どこの馬の骨とも知れぬ部外見学者を、ずいぶん信頼してらっしゃいます。
ビニール手袋が条件なのは、触れる展示があるからです。
コロナの流行で全ての体験展示を中止し「触らないで下さい」ばかりの博物館が多い中、柔軟な発想です。
この柔軟な発想で食品容器を改良し続け、業界トップに立ったのだなあと思いました。
このパーテーションの向こうが展示室。
規模(展示面積)は小さめです。
いよいよ入場。
続きます。
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