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マンガ書評>㉛「神様のいる家で育ちました」:宗教二世マンガ・捨てる集英社あれば拾う文春あり


ナンバリング&再公開です。

初公開:2022/08/18 19:00



下は2022年3月の記事。


「宗教2世」がテーマのマンガが某宗教団体(「幸福の科学」説が有力のようです)から抗議され、ビビった出版社(集英社)が連載を打ち切ったというもの。



それが安倍元首相暗殺事件からの統一教会問題を経て、機を見るに敏な文藝春秋から出版されることになったというニュース。



集英社は1926年に小学館の娯楽部門として創業した出版社。


現在でも芸能・文芸・マンガ部門の出版物しか手がけておらず、反骨精神とはサラサラ無縁。
少年ジャンプを大当てしてマンガ部門では小学館(少年サンデー)を抜いたものの、今も情報・報道系雑誌を全く持たない、言い方を変えればジャーナリズム精神は無い出版社です。


・・・小学館の情報系も週刊ポストと女性セブンですけど。


これで集英社は脅しに弱い日和見娯楽主義、文春は機を見るに敏な反骨系というイメージがまた増幅されました。



著者の菊池真理子さんは、もとはお気楽系突撃取材マンガや少々おバカ系4コママンガを「小沢カオル」というペンネームで描いていた人です。


この頃から明け透けで気取らない作風が個人的には好きな作家さんだったのですが、 


ここ数年はペンネームを使い分け、もう一つの「菊池真理子」名義(実は本名)を使って実体験系の問題作を次々と発表しています。


  



菊池さんは実父がアルコール中毒でDV。
そこからの現実逃避で実母が新興宗教にハマった、宗教2世だそうです。
ちなみに創価学会だそうです。


菊池真理子さん。
画像は東洋経済オンラインより。