HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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A big chill is coming. Be sure to stay warm.Watch out for thermal shock.December is almost here.
寒波襲来です。暖かくお過ごしください。ヒートショックにご用心。もうすぐ師走です。

トビネズミはペットとして飼えるのか?:まず売ってない問題


トビネズミの生息地は北アフリカから東アジアにかけての乾燥地帯です。


かつては日本でも輸入個体がペットとして流通していました。
20世紀末から21世紀初頭の頃です。
その頃の小売り相場は1匹1万円から3万円だったそうです。


その流れが変わったのが1999年。


CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が、アメリカから各国にペット用に輸出されているプレーリードッグにペスト感染のリスクがあると発表しました。


それを受けて日本政府は2003年3月1日にプレーリードッグに対し輸入届出制度を実施します。
2005年9月1日にはさらに対象が拡大され、トビネズミを含むげっ歯類全般に輸入届出制度が適用されることになりました。


プレーリードッグ画像はWikipediaより。


届出制度と言っても単に届けさえすればOKではなく、かなり厳格な条件をいくつもクリアしなくてはならないそうです。
結局ほぼ禁止に等しい措置ですね。
結果、日本国内のペットショップからは、プレーリードッグとトビネズミの姿が消えました。


素人でも繁殖が容易なハムスターやマウス類は、輸入に頼らなくとも国内繁殖だけで流通が十二分に維持できます。
しかし素人繁殖が困難なプレーリードッグやトビネズミは、そうはいきませんでした。


また野生のトビネズミそのものが個体数が少なく、中には絶滅危惧種に指定された種類もあります。


というわけで今、日本の普通のペットショップではまず見かけなくなったトビネズミ。


日本にブリーダーが少数はいますから、国内ブリード個体(CB)が入手できないわけではありません。
しかし希少動物となり、10万円以上は覚悟しなければいけないでしょう。


今ネット検索したところ数軒のペットショップがヒットしましたが、半数は「現在取り扱いなし」または「SOLD OUT」でした。


トビネズミはネズミの仲間にしては比較的長寿で、うまくいけばハムスターよりは長く5年から10年は生きるようです。
ただし砂漠気候に適応しているため、日本の高温多湿気候で飼うには細心の注意が必要です。


画像は名古屋の東山動物園のトビネズミ。