思い出>嫌な思い出>旅先で遭遇した思い込みの激しい人
これらの記事の続きです。
私がまだ学生だったハタチ頃の話です。
どんな人間にも一生に一度はモテ期があると言いますが、あの頃がそうだったのでしょうか。
突然声をかけられたり(いわゆるナンパ)、道で付いて来られたり。
そんな折、一人旅で某国内南リゾートに行きました。
私は団体旅行が好きではありません。
日帰りはとバスツアーの団体(せいぜい20人くらい)ですら遭遇する
「時間にルーズで必ず集合時間に遅れてくる人」
が大変苦手だからです。
なので、ヨーロッパだろうがネパールだろうがスリランカだろうがソロ旅で行ってます。
(全部結婚前に20代で行きました)
なので国内は余裕のよっちゃん。
私は地図を読むのが大好きで、見知らぬ土地でもまず東西南北を間違えません。
方向音痴の逆と言いますか、体内コンパスがよく働く方とでもいいますか。
なのでガンガン歩き回っていたら、バイクの青年に道を聞かれました。
「東北某県から来たんだけど、道に迷っちゃって」
私も土地勘ゼロですけど、地図を見たら方向が違ってることはわかりました。
なのでそう伝えました。すると
「記念に、一緒に写真を撮ってください」
割と高級そうな一眼レフカメラを取り出されたので、1枚くらい良い写真があってもいいかと思ってOKしました。
そしたら、当然のごとく「現像して送るから、住所教えて」。
フィルムカメラでした~。
(最初からそれ目的か?)と思いましたが、バイクのナンバープレートをとっさにチラ見して、東北某県ナンバーで合ってることは確認。
私の自宅(九州・佐賀)からはえらく遠い。
👇
ならばアポなし突撃で来たりする確率は低かろう。
と考え「実家だから!」と念押しのうえ、住所を教えました。
今は夫から「疑り深過ぎる」と言われる私ですが、小娘の頃はまだ脇が甘かった。
その後なにごともなく旅を終え、佐賀に帰ってしばらくしたら、私宛に宅急便が届きました。
差出人は全く心当たりのない男性名。
箱を開けると、まず上に封筒が入っていました。
開けてみると、写真が数枚。ああ、あの時の東北某県の人か。
そして添えられていた手紙を・・・・・・
開いた途端、ゾ~っとしました。
👇こういうものでした。
ミリエさん、コンニチハ!
歳はいくつですか?
〇〇でお会いしたAです。
女子大生ですか?
〇〇は景色も食べ物も絶品でしたね!
彼氏いますか?
あの時の写真を送ります。
僕なんかどうですか?
とてもよく撮れてると思いませんか?
〇〇大学の〇年生です。
わかりますか?
わかりやすいように、一行おきに太字にしてみました。
奇数業の文章と、偶数業の文章が、それぞれ独立してるんです。
なにこの二重構造❓
背筋が凍えるように寒い❗️
オサレとかユーモラスだと思ってる❓
ここはアラスカ❓南極❗️❓
更にこう続いていました。
うちの田舎は酒処なので、地酒を送ります。
九州女ならイケるクチですよね?
地元でしか手に入らない、とても希少な日本酒です。
とても高価な酒なので、他人とシェアはダメです。
気に入っていただけたら嬉しいです。
お父さんでもダメ。必ず一人で飲むことwww
そう、荷物の中身は日本酒でした。
ええと。何からツッコみましょうかね。
まず私は、下戸です。
肝臓のアルコール分解酵素・
ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)非活性型。
つまり、アルコール代謝能力ゼロ。
ひと口でも体内に入れば、分解できないので急性アルコール中毒を起こします。
私の場合この体質は父系の遺伝のため、当時同居していた父も祖父(父の父)も全く同様。
私は、ちょうど外出から戻ってきた祖父母にその荷物と手紙を見せました。
祖父「着払いで送り返せ!手紙も写真も全部!」
そして祖父はサラサラっと何かを書くと「この手紙も入れとけ!」
見ると、こう書かれていました。
「下戸は酒で死ぬ。孫娘を殺す気か?」
この後私が祖父から
「どこの馬の骨かわからん男に、
住所なんか教えるな!」
とガッツリ大目玉を食らったことは、言うまでもありません。

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