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映画レビュー>「サイコ・ゴアマン」宇宙最強生命体は地球人の8歳少女


初公開:2024/1/14 19:00


今日もう一回観直しました。

何度見ても8歳のクレイジー少女ミミが最高にイカレてました。


「そこに痺れる憧れるゥ!」©荒木飛呂彦

なので改めて再公開しときます。



「M3GAN(ミーガン)」に続けて、Amazonプライムビデオで「サイコ・ゴアマン」(2020年カナダ映画)を観ました。


そして分かったことは


「暴走したAIロボットよりも、地球人の生身の少女の方が強靭かつ凶人らしい」


ということでした。



サイコ・ゴアマン Psycho Goreman(2020年/カナダ)


<ジャンル>

自称:SFファンタジーコメディ特撮映画。

実際:SFスプラッタブラックコメディ特撮映画。


中央にいるのが宇宙最強生命体、ミミ(8歳・女性)。


まず物語は10歳の気弱な少年ルークと、8歳のボーンナチュラルドS少女ミミ(実の兄妹)が、自宅の庭で球技で真剣勝負をしているところから始まります。


ここで妹を「レイア」にしなかったのは、一応の忖度でしょうか?


真剣勝負といっても、ミミが一方的に


「勝った方は宇宙王者、負けた方は生き埋めだからね!!」


と宣言してるんですけどね。


そして最初は「相当ワイルドというか、無法方向に振り切ったドッジボール」に見えたその球技ですが、見ていくうちに


「ドッジボールと呼んだらドッジボールが世をはかなんで失踪しそうなくらいの、単なる暴力(バイオレンス)」


だとわかるんですけど、これがミミがルールを考案したオリジナル球技、その名も


「クレイジーボール」。


当然の如く兄に勝利したミミは、兄にショベルを持たせて「早く穴を掘れ」と命じます。


「あんたの墓穴なんだから、さっさと掘れ!」


諦め顔で本当に穴を掘り始める兄、ルーク。


もうこの時点で既にホラーです。


ミミはこのノリで、訳あって地球に封印されていた宇宙最凶の残虐宇宙人をも下僕にしてしまいます。


その宇宙人は小指で蟻を潰すように人間を殺害する無慈悲で狂暴な存在。
単身で破壊した惑星は数知れず、という設定。


荒んだ過去しか持たず、誰からも名前すら与えてもらえず、「名もなき悪魔」「宇宙の破壊者」「闇の大公」などと呼ばれ恐れられていた残虐宇宙人。


彼にミミが与えた初めての名前が、タイトルの


Psycho Goreman(サイコ・ゴアマン)

  • サイコ:イカレた、あたおか
  • ゴア :残虐な
  • マン :男


ミミ「略してピージー(PG)ね!」
(心底楽しそう)


その時のゴアマンの当惑顔。


ご覧のように分厚いラバーマスク系の着ぐるみなので、表情など出そうにも出ようがないはずです。


なのに滲み出る、明らかに理解できた当惑顔。




そりゃあねえ。
突然初対面の少女(小学3年生)に


「今日からあんたの名前は、イカレた残虐マン!」


と高らかに宣言されてはねえ。


いくら宇宙最凶の残虐宇宙人だって、傷つく…よねえ??


更にその後の展開で、ミミは


「私に謝れ!誠心誠意謝罪しろ!この✖✖✖✖!(不憫なので伏字)」


と、


「店員を土下座させて警察に通報されて逮捕されたモンスタークレーマー」がハムスターに見えてくるような勢いでゴアマンに迫る。


そしてゴアマンもあまりの展開に圧倒されて本当に土下座せんばかりに謝っちゃう。



ゴアマン不憫(二度目)。



そんなこんなでやっと迎えた大団円。


不憫なゴアマンは、すったもんだの末にようやくミミの下僕から脱して、自由を勝ち取ります。


義理堅いゴアマンは、ミミに


「おまえのファミリーだけは殺さない」


と約束して去り、ミミは得意顔で


「ヤッタねー!イエーーーーーイ!」


なんですけど…。


それって、ミミのファミリー以外は37564??


真に恐ろしきは、少女AI人形ではなく、生身の女王様気質少女でした。



我が子を守ろうとする母熊並みに怖いAI少女人形。


「生きている人間が一番怖い」を体現する、ヒアリとかボツリヌス菌レベルに最凶の、生身の少女。


ミミ役のニタ = ジョゼ・ハンナ嬢は本作がデビュー作。


監督(ロシア系カナダ人)いわく「演技指導は何もしていない」そうで、上の8歳とは思えぬほど黒いほくそ笑みも自然な演技だったのだそうです。


末恐ろしい~。


私の評価

🌟🌟🌟🌟🌟(4.6/5点満点中)



⇩悪い表情をしなければ美少女⇩



サイコゴアマン画像/ミーガン画像は各映画公式サイト、最後の美少女ショットは映画ポップコーンよりお借りしました。