今日は何の日>4月14日:ピロリ菌検査の日
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昨年は「オレンジデー」と「ブラックチョコの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
ピロリ菌検査の日
一般社団法人日本プロバイオティクス学会が制定。
1982(昭和57)年4月14日にピロリ菌の分離培養が成功したことにちなむ。
ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)。
ヘリコは螺旋(らせん)、旋回する「ヘリコイド helicoid]のことで、ヘリコプターのヘリコもここから来ています。
バクターはバクテリアのことなので、ヘリコバクターは螺旋形菌という意味になります。
ピロリ菌の生息する胃粘膜は、強酸性 (ホモサピエンスの場合はpH 2程度) の胃酸に覆われていて、食物と一緒に胃に入ってきた細菌を殺菌しています。
菌が殺菌しきれないほど大量だったり強力だったりすると、食中毒にかかるわけです
昔は、この胃酸があるため胃の中に常在できる菌はいないと考えられていました。
そのため当時は胃潰瘍は「ストレスのせい」胃ガンは「塩分の摂り過ぎ+ストレスのせい」と言われていました。
しかしピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生して胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解、そのアンモニアによって自分の周りだけ胃酸を中和するという方法で胃に定着していることが解明されました。
画像は武田薬品工業よりお借りしました。
戦前はまでは、人類のほぼ100%が保菌していたと言われています。
しかし戦後に社会インフラが整い、衛生管理が進むにつれ非保菌者が増えます。
2015年時点の保菌率は、世界人口の50%強にまで落ちました。
日本では若年層の保菌率が低い一方で、50代以上の保菌率は途上国並に高いと言われています。
保菌者に胃潰瘍や胃がんなどの症状が現れる率は約3割。
残る7割は健康保菌者(無症候キャリア)となります。
しかしこの健康保菌者(無症候キャリア)が不用意に免疫の確立していない乳幼児にキスしたり飲食物物をシェアしたりすると、ピロリ菌を子供に移してしまうことになります。
虫歯菌の感染経路と同じですね。
日本人中高年世代の保菌率の高さと若年層の保険率の低さのギャップは、井戸水を飲んだことがあるか否かだ、とよく言われます。
しかしもうひとつ、昔の日本の子育てスタイル(愛情表現と言って親が自分の箸やスプーンで子供に食べさせる、同じコップで飲み物をシェアする)も大いに関係していたと思います。
ピロリ菌は現在、簡単な検査で高精度に保菌の有無を判定できます。
除菌も服薬するだけです。
ただ、小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎などは保菌者の方が低いという説もあります。
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