今日は何の日>5月13日:花袋忌(田山花袋命日)
一昨年は「トップガンの日」をご紹介しました。
昨年は「メイストームデー」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
花袋忌(田山花袋命日)
明治から昭和前期にかけて活躍した説家・田山花袋〔たやま かたい/1872(明治4)~1930(昭和5)年の忌日。
お墓は多磨霊園にあります。
生誕地・群馬県館林市には田山花袋記念文学館が建ちます。
恥ずかしながら、田山花袋作品は高校生の頃に「布団(1907年)」を読んだのみのエンドウです。
「布団」はいわゆる私小説です。
自身に師事していた女弟子(実在の人物)に片想いした花袋の恋バナ(成就せず)を露悪的に書いたもので、当時としては画期的でした。
ところで森鷗外は花袋より先(1890年)に、自身の留学経験と現地での恋バナをアレンジし「ドイツ人女性を妊娠させた揚句に捨てて発狂させるエリート日本人青年」というドロドロな内容の「舞姫」を書いています。
※実際にドイツ留学から帰国した鷗外を追いかけて、エリーゼ・ヴィーゲルトというドイツ人女性が来日しています。
また島崎藤村は花袋より後(1919年)に、自分の実の姪(実の兄の娘・島崎こま子)との情事(いわゆる近親相姦)を描いた「新生」で世間を震撼させています。
こま子さんは、何と叔父・藤村の子まで産んでしまいました。
※その子はすぐに養子に出されたが、10歳の時に関東大震災(「新生」発表の4年後)で被災。
行方不明のまま発見されなかった。
なので「年若い女弟子に片思いして、彼女の布団の匂いを嗅いで悶々とする」(花袋の「布団」)は、鴎外や藤村に比べればまだかなり可愛げのある「あるある」かもしれません。
私も猫の寝た後のシーツとか、よく嗅ぎましたよ!
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。