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今日は何の日>5月16日:光の国際デー International Day of Light


昨年は「旅の日」をご紹介しました。


今年はこちらをご紹介いたします。


光の国際デー International Day of Light


2016年(平成28)年ユネスコ執行委員会が制定。


米国の物理学者セオドア・ハロルド・メイマン(Theodore Harold Maiman 1927~2007年)
が、1960(昭和35)年5月16日に世界初のレーザーであるルビーレーザーを発明したことにちなむ。



ルビーレーザーは、メイマンが媒材に合成ルビー、つまりコランダム=酸化アルミニウム鉱石(Al₂O₃ )を使用したことからこの名が付きました。


レーザー媒材とは、レーザー発振において吸光を上回る速度で誘導放出を起こし、光を増幅する物質を指します。


合成ルビーの代わりにより安価な3価クロムイオン (Cr3+) を使うこともできます。


「ルビーレーザーって、美容外科の広告でよく見るけど??」


と思われた方は、正解です。


実はこのルビーレーザー、最初に発明されましたが、産業用レーザーとしては効率が良くないためほとんど使われていません。


産業用レーザーには、遅れて発明された4準位レーザー(ルビーレーザーは3準位)がもっぱら使用されています。


代わりに、メラニン色素が持つ赤色波長光を吸収しやすい性質を利用し、ルビーレーザーは美容外科分野でシミやホクロ除去に利用されているのです。


ルビーレーザーが効くのは比較的浅い場所、表皮にあるメラニンに対してです。


それより深い真皮層にあるメラニンまではルビーレーザーは届かないので、アレキサンドライトレーザーが使われます。


アレキサンドライトレーザーは媒材に合成アレキサンドライト(クリソベレル鉱石 BeAl₂O₄)を使ったものです。


真皮よりもさらにもっと深部、皮下組織にあるメラニンにはヤグレーザーが使われます。


ヤグレーザーにはイットリウム・アルミニウム・ガーネット(ケイ酸塩鉱物X₃Y₂(SiO₄)₃)の複合元素が使われます。
それぞれの頭文字を取って「YAG」と呼ばれます。