今日は何の日>5月29日:5(ご)2(ふ)9(く)=呉服の日
昨年は「こんにゃくの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
呉服の日
ウライ株式会社が発案、全国呉服小売組合総連合会が制定。
語呂合わせは5(ご)2(ふ)9(く)。
今、「呉服」ってあまり使いませんね。
「○○呉服店」くらいしか。
呉服=着物で良いのでしょうか?
呉服は反物・織物、特に絹織物の意味だった
今や混合して使われていますが、呉服とはもともと反物や織物、中でも特に特に絹織物のことでした。
「○○呉服店」というのは、反物や織物を売る店のこと。
もともと日本では縫製済みの着物を売買する習慣がなかった※からです。
※もちろん古着は除く。
店は反物や織物を売り、消費者はそれを買って自分で着物を縫う(苦手ならお金を払って誰かに縫ってもらう)のが当たり前でした。
画像は着物堂よりお借りしました。
日本で「店で既製服を買う」が一般化したのは1960年代から。
嘘と思ったら古書店で(ブックオフなどにはまずないので専門古書店で)1960年代以前の婦人向け雑誌をご覧ください。
型紙が付録についているのが定番です。
画像は昭和30年代初期(1950年代後期)の「主婦と生活」。
日本の古本屋よりお借りしました。
呉服の語源は中国の「呉」、呉から輸入した生地が「呉服」
三国志に出てくる「魏・呉・蜀」の「呉」です。
三国時代はざっくりと「中国全土の70%を魏が、20%を呉が、10%を蜀が持っていた」と考えてください。
この頃の日本は弥生時代から古墳時代に移る頃。
当時の日本語では、衣類の生地のことを「服(はとり)」と言いました。
機織り(はたおり)から来ていると言われます。
「呉から輸入された絹織物」を意味する「呉(ご)の服(はとり)」は「絹織物」の代名詞だったのです。
対して「衣服全般」を意味していたのが「着物」。
「きものの日」は全日本きもの振興会が11月15日に制定しています。

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