なぜ特定層を指すのに普通名詞を使うのか:韓国ジムの「おばさん」問題
韓国のフィットネスジムが「おばさん出禁」と掲示したら会員が大量退会したというニュースです。
言い方!
この記事は「おばさん出入り禁止」としか書いていませんが、別記事ではフルセンテンスが紹介されていました。
「おばさん入場禁止。教養があり優雅な女性に限って入場を許容する」
後半部分の「許容する」も、言語の違いかもしれませんが尊大な表現ですね。
「優雅な女性を歓迎します」ではなく「許容」って。
最近日本でも「カスハラブーム」に乗って
「店が客を選んでどこが悪い。むしろ店は客を選ぶべきだ」
という風潮が一部で暴走して時々炎上してますね。
日本の事例も含めてですが、こんな言い方したら「じゃあよそ行こう」と大量に退会者が出るのは予想できたはず。
皆が「我こそは教養があり、優雅な女性なり~!!」と居残りゲームを争うとでも思ったのかな。
迷惑行為を禁止したかったら、迷惑現場を押さえて迷惑者だけ退会させ
「迷惑行為が目に余った方に対し、退会の措置をとりました」
とだけ掲示すればよかったのに。
ジム代表は14日午前、NEWSISの取材に応じ「『おばさん出入り禁止』は一部の迷惑会員たちの出入りを禁止するもので、女性嫌悪をあらわしたものではない」と釈明した。
(上の記事より抜粋)
ではなぜ「迷惑行為禁止」ではなく「おばさん(中年女性全般)禁止」と表現したのか。
逆に
「この表現がちょっとでも気に障った女性は、全員迷惑予備軍と見なせるから、こっちが除名する前に自主退会してほしい」
という狙いだったのなら、目的達成おめでとうございます、です。
私にはむしろそういうふうにしか読めません。
であれば大量退会を嘆いたり、後付けでゴチャゴチャ言い訳する必要はないでしょうに。
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