蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)はキッパリと赤の他人です&水生植物の種類
こちらから軽く続いています。
同じ「蓮」という漢字を使うので、近縁種(親戚)と思ってらっしゃる方がわりといます。
または花に疎い男性の中には「同じ花じゃないの?」と言った人までいますが(私の親戚です)、全くの赤の他人です。
共通なのは「水生植物」という点くらいです。
くだんの私の親戚は「同じ水生植物なら、親戚でいいじゃん」と粘ってくれました。
「そんなこと言ったら『同じ哺乳類だから人間とモグラは親戚』とか、『同じ脊椎動物だから人間と金魚は親戚』とかでもいいの?」
と返したら、「違うな・・・」と、ようやくわかってくれました。
ハスは ヤマモガシ目ハス科ハス属ハス。
葉も花も全て水面から高く立ち上がらせる挺水(ていすい)性水生植物。
抽水(ちゅうすい)性とも言います。
スイレンは、スイレン目スイレン科スイレン属スイレン。
葉は水面にプカプカと浮き、花も水面ギリギリに咲く浮葉(ふよう)性水生植物です。
なおスイレンの漢字を「水蓮」と覚えてしまっている人もけっこういらっしゃいますが、「睡蓮」です。
睡眠の睡です。
朝になると花が開き夜になると花が閉じ、を繰り返すさまを「眠っているようだ」と捕えたものです。
水生植物には大きく分けて4種類あります。
挺水(または抽水)性植物
根は水底の土に固着し、葉や花や実は水面から上に立ち上げる。
ガマ(蒲)、ヨシ(葦)、ハス(蓮)など。
浮葉性植物
根は水底の土に固着し、葉は水面に浮かび、花や実は水面からやや立ち上げる。
スイレン(睡蓮)、オニバス(鬼蓮)、菱(ヒシ)など。
鬼蓮はなぜだか間違って「ハス」という名が付いていますがスイレン科オニバス属です。
蓮とは全く赤の他人もいいとこです。
浮遊(または浮漂)性植物
土に根を張らず、全体が完全に水に浮く。
根は水面の下、葉や花は水面より上に付く。
ホテイアオイ(布袋葵)やウキクサ(浮草)など。
沈水性植物
根は水底の土に固着し、全体が完全に水中にあり水面には一切出ない。
クロモ、マツモ、マリモなど。
毎年可憐な花を咲かせてくれる我が家のベランダのアイドル、ホテイアオイちゃん。
浮遊性植物です。
ホテイアオイシャンの左上(奥)にチラリと写ってるのはフロッグピット(和名:鼈鏡 トチカガミ)。
こちらも浮遊性です。
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