日本一の美声蛙・カジカガエルは玉を転がすような声で鳴く
日本一美しい声で鳴く蛙は、カジカガエルです。
音声だけを聴くと、鳥の囀(さえず)りにしか聞こえません。
ぜひ聴いてみてください
動画はさいたま水族館よりお借りしました。
カジカガエルの鳴き声②
①の子よりも②の子が美声なので、②を載せました。
死語になりつつありますが、日本語には「玉を転がすような声」という誉め言葉があります。
声質で言えば、若い女性の出すソプラノ(高音域)。
高い声の清らかさ、澄んだ響きを称賛する言葉です。
玉とは宝玉(昔の日本で宝玉といえば翡翠や瑪瑙、真珠など)のことです。
それらがコロコロと転がるような…ってどんな声??
幼女の頃から声質がアルトで、ソプラノ音域が出せなかった私にはいまいち解りませんでした。
祖母に聞くと「ウグイスの鳴き声だ」と言われてようやく納得しました。
また小学生の時、TVでカジカガエルの鳴き声を聞いた時「ああ、これもか」と思いました。
カジカガエル(河鹿蛙)は人里離れた渓流の清流にだけ生息するため、人家の近くで鳴くアマガエルやトノサマガエルほどの認知度はありません。
ルックスも地味です。
なので「こんな地味な見た目であんな美声で鳴く!」という、一種のギャップ萌えが味わえます。
この独特の「フィーフィーフィー」という和笛のような高音は、渓流の水音にかき消されないよう計算し尽くされた波長をもつとも言われています。
カジカガエル画像は産経新聞よりお借りしました。
ただし「玉を転がすような声」は人間の女性に対する誉め言葉ですが、蛙の場合は鳴くのはオスだけです。
繁殖期の求愛歌だからです。
ウグイスも、ホーホケキョと美声で囀(さえず)るのはオスだけです。
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