HSP>HSPと思われる偉人>ニコラ・テスラ/孤高のHSP①
初公開:2021/6/21 11:00
ニコラ・テスラは、発明王トマス・エジソンより9歳年下の天才発明家です。
(さすがいらすとやさん。両方イラストがありました)
その天才っぷりが、俗人の理解の範ちゅうをぶっちぎりすぎていたため、
「地球人じゃない(宇宙人だ)」
とまで言われた異能の人です。
若い頃のテスラと、晩年のテスラ。
女性にもててもてて困った伝説を残す。
でも人嫌いで生涯独身。
8ヶ国語を自在に操り、生涯で約300の特許を取得。
数的にはエジソンの約1/8です。
しかし質的には超えていると評価されます。
なぜなら、エジソンの特許/発明には、当時もそして今でも
「オリジナルじゃないんじゃね?」
疑惑が囁かれるものがたいへん少なくないのですが、テスラのは全てオリジナルであり、スケールが壮大すぎるからです。
「テスラがいなかったら、現代文明はなかった」
とまで言われるほどです。
また「エジソンがテスラの才能潰しに異常なほど執着しなかったら、現代文明はもっと早く進んでいただろう」とも言われます・・・。
ちょうど今年の春に映画も公開されました。
テスラを演じるはイーサン・ホーク。
ごめんなさい、私未見です。
昨年はエジソンを主役に据えた話も公開されてます。
私、こちらは観ました。
日本人(小学生向け伝記で「エジソン無双!」を刷り込まれている)の多くが驚くこと必至。
エジソン(演じるは「英国の至宝」B・カンバーバッチ)の「嫌な奴」っぷりが❗️
主役なのに。
でも日本で売られている伝記より史実に近いそうです。
こちらの映画でテスラを演じたのはニコラス・ホルト。
- (自分の)天才は1%のひらめきと99%の汗
- 売れないものなど発明したくない
ときっぱり言い切ったと伝えられる「王者」エジソンは、幼少期から苦労しすぎた反動で、名誉欲や金銭欲に汚いところがありました。
テスラと繰り広げた「電流戦争」(後述)でも、ライバル潰しのために相当なネガキャンを張りました。
汚い手を使いすぎたため、パトロンだった大富豪、J・P・モルガンにまで愛想をつかされたとか。
対するニコラ・テスラは、わずか5歳で最初の発明をした、神童。
いわゆるギフテッド。
名誉欲も金銭欲も希薄で、純粋に知識欲のみを追求する、真の天才。
ちなみにエジソンの最初の発明は17歳です。
テスラは工科大学在学中に、当時エジソンが考案し普及にまい進していた
「直流電流」の致命的欠点に気づきます。
直流電流(DC/ダイレクト・カレント)の特徴
- 同じ電圧を維持したまま一定方向に流れる
- エネルギーロスが大きい
- 変圧できない
- 変圧できないため発電所からの送電が難しい
- つまり送電コストが高くつき
- 取扱いも危険
そしてその後わずか5年後にテスラは「交流電流」を考案します。
交流電流(AC/オルタネート・カレント)の特徴
- 電圧が一定周期で+とーに切り替わるので、電流の流れる方向が常に変化する
- エネルギーロスが少ない
- 変電が容易
- そのため発電所からの送電が容易
- つまり送電コストが安くつき
- 安全
慌てたエジソンはテスラを妨害。あの手この手でネガキャンを貼りますが、結局テスラが勝利。
これが先に述べた「電流戦争」です。
テスラ勝利の理由はただ一つ、交流電流の方が送電に優れていたからです。
電気は、発電できても送電できなきゃ絵に描いたモチ。
現在世界の全ての国で、送電(発電所から各家庭まで)は交流電流が採用されています。
私たちが現在、月に数千円程度の安い料金で電気が使えるのは、テスラのおかげ。
直流が採用されてたら、電気料金は一般家庭でもたぶん万単位。
工場製品にも電気代がコストとして重くのしかかり、お金持ちしかその恩恵にあずかれなかったでしょう。
これが「テスラがいなかったら現代文明はなかった」と言われるゆえんです。
テスラはさらに
地球は帯電体であり、定常波を発している
ことを発見。
最終的には、この定常波を利用した
地球規模の無線(ワイヤレス)送電
を目指します。
しかし資金が足りず、研究が思うように進められないままご本人の寿命(86歳)がきてしまい、頓挫。
テスラは女性嫌いで生涯独身でした。
写真でわかるとおりの長身美形、しかも頭脳明晰のため女性にモテてモテてモテまくり、追いかけられまくったそうですが、ことごとく逃げてます。
奥さんどころかゆきずりの彼女すらいなかったため、天才のDNAを継承する子孫はナシ。
子孫以外でも後継の才能はなかなか現れないまま、数十年が経過。
テスラ没後64年の2007年、マサチューセッツ工科大学がとうとう
「電磁共振による無線送電」実験に成功します。
テスラの理論が、ようやく現実化されたのです。
彼の頭の中は、時代より100年進んでいる
という、当時のうわさが本当だったことが実証されました。
しかし天才と同時に「奇人・変人」との呼び名も高い、テスラ。
奇才・荒木飛呂彦先生も、こんなん描いてます。
度を越した天才であると同時に度を越した感覚過敏だったと言われるテスラ。
生涯幻覚幻聴に悩まされていたといわれる、テスラ。
おお、HSP❓
長くなったためため「テスラ・HSP説編」に続きます。
よろしくお願いいたします。
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