ペット>適温と世話>❸アカハライモリ(ニホンイモリ)編
私がこのブログで地味に推しまくっているのがアカハライモリです。
日本在来種なのでニホンイモリともいいます。
「ニホンヤモリ」さんは、実は大陸産ということが近年判明しています。
明治時代に来日した欧米人の学者さんが間違って日本固有種と思って命名したそうです。
さてこのアカハライモリ、めちゃくちゃ丈夫です。
在来種なので、ナミメダカと同じように日本特有の
「夏は高温多湿・冬は乾燥して氷も張る」
という極端な気候にも順応しています。
加えてトカゲやヤモリを遥かに上回る脅威の身体再生能力を持っています。
トカゲやヤモリは身の危険を感じた時に尻尾を自切します。
切れた尻尾は再生しますが、骨は再生できないので骨無しの再生尾はオリジナルと比べ
弱々しい感じのものです。
アカハライモリは、自切はしない代わりに切れた尻尾を骨ごと見事に再生します。
さらに尻尾だけではなく四肢や、目玉や視神経まで完全に再生することが分かっています。
骨や視神経まで再生できる生物は、現在わかっている限りでは一部のイモリだけです。
さらにアカハライモリは、身の危険を感じた際に猛毒・テトロドトキシンを分泌できます。
テトロドトキシン(化学式C11H17N3O8)言うたら、フグ毒として超有名な例のアレです。
青酸カリの1,000倍以上の毒性を持ちます。
イモリの中でもこの毒を保有するのは、現在判明してる限りカリフォルニアイモリと
アカハライモリだけです。
アカハライモリ名の由来になっているの赤い腹は警告色(毒があるから攻撃するなよ)
なのです。
ただし、よほど身の危険を感じなければ分泌しません。
なので飼っていて普通に世話していれば全くご縁はありません。
フグと違って食用にもなりませんからね。
飼ってる人間に被害があったという報告例は皆無ですので、そこは大丈夫です。
強いて言えば猫が丸呑みしないよう、水槽には蓋をして飼いましょうくらいですかね。
さてこのアカハライモリ、両生類なので幼生期にはエラ呼吸します。
※幼生期にはエラ呼吸し、成体になると肺呼吸する生物が両生類です。
※水の中と陸上の両方で暮らせるのが両生類、と思っている方もいますが、そんな言うたら
カバやラッコやビーバーも両生類になってしまいますがな。
アカハライモリの幼生は、ぱっと見ウーパールーパーみたいです。
アカハライモリの子供。
オタマジャクシ➡︎足が生える➡︎手が生える➡︎エラがなくなる➡︎陸に上がれるようになる
という段階を踏みます。
カエルと同じ。
出典元:金沢動物園
ただ飼育が難しいらしく、ほとんど売られてません。
普通(マニアックでないという意味)の熱帯魚屋で数百円で買えるのはまず全員大人です。
大人のアカハライモリの飼育は簡単です。
水槽に10cmくらい水を入れて、陸地を作ってあげるだけ。
水草も一番安いアナカリスで大丈夫です。
我が家はあえて砂利を敷かずベアタンク(裸水槽)にしています。
アカハライモリは目が悪いため、お腹が空くととりあえず何でも口に入れようとする
傾向があるので、誤飲防止です。
砂利がなくとも全く健康に支障はありません。
餌は市販の亀の餌、ウーパールーパーの餌、どちらも大丈夫です。
我が家では現在ヤモリ(レオパードゲッコー)用のゲルフード「レオパゲル」の
食べ残しをメインに、時々亀の餌や乾燥イトミミズをあげています。
つまりイモリ専用の餌を買ったことがありません😓
しかも大人なので週に一度の給餌で事足ります。
水も亀に比べると汚さないので週一回の水換えで済みます。
ここまで手がかからないのにめちゃくちゃ人懐こく、水槽の方をチラ見するだけで水草の影からシュバっと出てきます。
特に人懐こい赤光(シャッコウ)と赤兎(セキト)は、たいていそのままアピールダンスを
してくれます。
※気が向けば残る2匹・赤影(アカカゲ)と赤辰(セキシン)も踊ります。
1ヶ月くらい食べなくても大丈夫。
濾過フィルターを設置すれば少々の間留守にしてもOK。
「ペットがいるから旅行ができない問題」
とは、アカハライモリだけを飼っている場合は無縁で済みます。
※私は聴覚過敏のため音の出る濾過フィルターは付けてません。
必ずしも付けなくとも健康に支障はありません。
低コストなのに懐く❗️
世話の手間がかからないのに懐く❗️
その上丈夫で長生き❗️(平均10年、MAX20年くらい生きる)
本当にお勧めですよ。
日光浴も必要ないし、低温環境を好むので冬場のヒーターなども不要です。
夏は水温が上がりすぎない配慮が必要ですが、北側の日の当たらない場所に水槽を置けば
まず大丈夫でしょう。
日光浴も不要なので、多くの爬虫類飼育に付き物の紫外線ランプ等も全く要りません。
徹底的に低コストで飼える❗️
本体価格だって一匹数百円❗️
なのに愛嬌たっぷり❗️
本当にお勧めなのになあ。(2度目)
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