ロンドンから帰国した矢先に起きた痛ましい殺人事件その①
10/28にロンドン郊外のアクスブリッジで発生した死傷事件。
アクスブリッジはグレーターロンドンの西の端の住宅街です。
ロンドンチューブ(地下鉄)二路線の終着駅でもあります。
私のステイ先の目の前にあるバス停には、ヘイズバイパス行きの各停停車のバスと、アクスブリッジ行きの高速バス(スーパーループ)が停まります。
私のステイ先はイーリング区。
無理矢理東京に例えると、世田谷区。
アクスブリッジは、イーリングの隣区のヒリングドン特別区。
無理矢理東京に例えると、練馬区。
ロンドンは高速バス(スーパーループ)も料金体系は一緒。
各停停車と同料金だし、一日乗車割引の対象にもなるしなので、今回のステイ中も2度ほどスーパーループでアクスブリッジに行って来たエンドウです。
⇩スーパーループで片道40分。
イギリスに密入国して難民申請して認められたアフガニスタン人が下宿の大家さんを刃物で襲い、止めに入った通行人男性も襲ったというものです。
通行人男性は死亡、大家の男性は重体。
詳細が報道されていませんが、14歳少年も巻き込まれて軽傷。
イギリスの場合、母屋とは別に賃貸専用棟を建てて人に貸す個人大家は多くありません。
住宅のサイズが日本より大きいこと、シェアハウス文化が浸透していることなどから、余剰部屋を貸すパターンが多いのです。
その場合は玄関・リビング・水回り等は全て大家とシェア。
余剰部屋が2部屋以上あって複数の間借り人を置く場合は全員でシェア。
人数が多い場合はバスルーム(トイレ+シャワー)を増設して4人で2バスルームシェアなど色々なパターンはあるものの、大家と店子の距離は現代日本よりかなり近いです。
私が渡英するたびステイさせてくれる友人宅も、簡易シャワーと簡易キッチンのある部屋一つを長期契約者用、本当に部屋だけ二つを短期滞在者用下宿として運営しています。
友人曰く、家の中に完全に他人を入れるわけなので、下宿人選定ではまず親しい知人からの紹介であることが大前提。
その上で面談で人となりを観察し、滞在資格等もチェックして不安を感じた人は落としていると言ってました。
37年前、私は一見さんの旅行者(観光ビザ)の立場で、面談だけで何ヶ月も部屋を貸してもらいました。
大家「当時、日本人は英国ではダントツで信用が高かった。大家ネットワークでも、日本人テナントのトラブルは一つも聞かなかったから、日本人なら貸すという大家が多かった」
なるほど。
ともかくそのように大家と店子の距離が非常に近いという事情から、危ない店子を入れてしまったら、簡単に刺されてしまうのです。
刺されまではしないものの、物が無くなったたり。
私の友人も、一度だけ人選をミスったことがあると言います。
知人の知人の口利きで欧州人男性を入れたら、2週間分の家賃を滞納したまま夜逃げされ、リビングの引出しに入れていた現金数万円が消えていたことがあるそうです。
大家「以来基本的に男性は断ってる。面談も厳しくした」
そうですが、そうもなりますよね。
女性はある日突然刃物を持って暴れないかというと、そんなことはないでしょうが、やはり屈強な男性よりは制圧が容易なはず…です。
一応。
今回のアクスブリッジの事件では、凶行を止めようとして殺害されたご近所の男性には言葉がありません。




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