HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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 青蛙 おのれもペンキぬりたてか ー芥川龍之介ー



                                       

映画「ドールハウス」に見る自称除霊専門家の明暗

Millie Endo


映画「ドールハウス」には二人の自称除霊専門家が登場します。


ひとりは「人形供養」の広告を出している某寺院の坊主。


主人公夫婦が市松人形の供養依頼の電話をすると


「今月の枠はもういっぱいなので、来月ですね」


と言い放ち、ずいぶん繁盛している様子です。


しかし夫婦が送った人形の画像を見るや態度が急変。


「この人形はヤバいので、供養は急いだほうがいい。今月の枠にどうにかしてねじ込みます(意訳)」


と言って来ます。


人形に憑りついている霊って、素人がスマホで撮った画像一枚でわかるものなのか、へ~。


・・・と思っていると、登場したのはなんか生臭坊主風味(人相が高潔ではない)の、怪しい僧侶。


演じているのはキングオブコメディの今野 浩喜氏(下画像右)。


      


すまん、本当にすまんが、高潔な聖職者には見えんのよ。



お焚き上げ(焼却)しようとしたら人形に反撃されて〇〇される役かな、と思って見ていたら、もっとアグレッシブでした。


焼却したように偽装して、こっそり古物商に持ち込むのでした。

あ、そうきたか。


実はこの坊主、有名人形師の作品だけはこっそり抜き取って転売して儲けていたのです。


有名人形師の作品を見分けられる程度には目利き、というか常習犯だったのでしょう。


「ドールハウス」の市松人形は、架空の有名人形師・安本浩吉(故人)の作で、彼の人形は非常に高額で取引されているという設定です。


「人形供養行います」を謳う寺社は、現実に全国津々浦々それこそ数えきれないほど存在します。


その中にはこうやってこっそり転売している不良寺社が絶対にないとは言い切れないんだろうな~、と疑心暗鬼になる瞬間です。


依頼主からはお祓い代を取り、こっそり転売して、って二重の稼ぎやんか。


しかし映画では、古物商はなぜか及び腰。

何かにビビって、買取を拒否。


生臭坊主より古物商の方が野生の勘の能力が高かった。


一旦人形を持ち帰ろうとした坊主は、人形の呪力でエスカレーター事故に遭います。


その事故で、人形を封印していたお札(封印札)がびっしり張り付けられたガラスケースも粉々に壊れてしまいます。


人形、一挙両得。


しかし長澤まさみ演じる主人公も、よくもまあこんなにびっしりとお札が貼られた人形を買ったよなあ。


素人目で見ても「怪しいです」「呪われてます」「危険」と貼られているのと全く同じなのに。


次に登場するのは、田中哲司氏演じる呪禁師(じゅごんし)の末裔神田。


     


「呪術廻戦」にも登場する呪禁師とは、奈良時代(藤原政権下)の757年に施行された「養老律令」に定められた官職。


いわゆる国家公務員です。


当時は病気の原因と考えられていた邪気や悪霊を祓う、いわば医師でした。

定員はわずか2名という少数精鋭職。


しかし平安時代(794年~)に入ると、急激に台頭してきた陰陽師(おんみょうじ)に押され、公職から抹消されてしまいます。


ちなみに陰陽師の末裔は、安倍晴明一族の子孫を名乗る土御門家が現存していますが、呪禁師の子孫を名乗る家系は現存していません。


呪禁師神田はちゃんとした能力のある悪霊払師として描かれますが、いかんせん、人形の呪力によって足を大怪我。


救急搬送される事態になり、最後の最後に主人公夫婦に付き添えなくなります。


詳細なお祓い方法を主人公夫婦に伝授しますが、長澤まさみ演じる主役が、


「大事なものは置いて行かなくてはいけない」


という一条を守らなかったために、胸糞バッドエンドに落ちてしまいます。


それまでのエピソードでさんざん「この呪禁師は本物らしい(信用できる)」風に描かれているのに、どうしてこの一条だけを守れなかったのか。


いわば「MRI検査では金属類はすべて外せ」と言われたにもかかわらず、こっそり一点だけ外さずにいて大事故、みたいなものです。


人形はおそらく最初から、主人公のその執着心の強さ=心の弱さを見抜いてターゲットにしていたのでしょうが。











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