リスト・フェレンツ国際空港の由来は作曲家フランツ・リスト
ブダペスト国際空港の正式名称は、Budapest Liszt Ferenc nemzetközi repülőté(ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港)です。
このリスト・フェレンツとは、日本でも「ピアノの魔術師」として有名な大作曲家、フランツ・リストです。
実はハンガリーは欧州諸国の中で唯一、東方名順と呼ばれる、姓が先・名が後の順番が公式の国なのです。
日本で知られている「フランツ・リスト」は、ドイツ語(西方名順と呼ばれる、名が先・姓が後の順番が公式)の読みなのです。
東方名順の国:
日本、中国、韓国、ベトナム、ハンガリー
西方名順の国:
上記以外の全ての国(苗字がない国を除く)
苗字のない国:
ミャンマー、マレーシア(マレー人のみ)、インドネシシア、モンゴル、アイスランド等
「愛の歌」「ラ・カンパネラ」などで知られるリストは、ハンガリーを代表する音楽家とされています。
1950年(昭和25)年開港のハンガリー国際空港は、所在地名を採ってフェリヘジ国際空港でしたが、2011(平成23)年3月にリスト生誕200周年を記念して名称変更されました。
空港内にはこんなアート作品も展示されていました。

一瞬「アインシュタイン?」⇩と思いましたが、

リストです。

画像はナショナルジオグラフィック(上)Wikipedia(下)よりお借りしました。
ただし彼はドイツ人の家系で、生涯ハンガリー語を覚えずドイツ語を貫き※、作曲家としての活動もほぼ現在のドイツ領だったそうです。
※当時のハンガリーはオーストリア帝国(公用語:ドイツ語)の支配下だったので、ドイツ語しか使わなくても日常生活に不自由はしなかった。
つまり彼自身が生涯、ドイツ式(西方名順)に「フランツ・リスト」と名乗り通しました。
フランツリスト音楽大学もリスト博物館も現在のドイツにあるし、お墓もドイツにあるし。
何なら彼の音楽も「ドイツロマン派」に分類されてるし。
彼が生涯自分から名乗ることのなかった、ハンガリー語読みの「リスト・フェレンツ」が、彼の死後200年目に亡霊のごとく(例えが悪いけど)蘇って、ハンガリーの首都の国際空港の正式名称になった。
なかなかいろいろ感慨深いものがあるのでした。


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