秋深し隣は何をするひとぞ(今は初冬ですが)
紅葉も黄葉も、もうすぐ全部落ちてしまいそうです。
本当はもう秋ではなく初冬なのですが、銀杏の樹が丸裸になるまではふと「秋深し・・・」という言葉が浮かんでしまいます。
本来、松尾芭蕉が詠んだのは「秋深し」ではなく
「秋深き隣は何をするひとぞ」
でした。
しかしなぜか「秋深し」バージョンの方が知られています。
これは芭蕉が起きて(病気で寝込んで亡くなる前に)詠んだ最後の句として有名です。
芭蕉のための句会が予定され、そこで発表するために読んだ句でした。
しかし芭蕉は病で寝込んでしまい、句会当日は出席できない状態でした。
そのためこの句は芭蕉不在の句会で代理人によって発表されました。
芭蕉の病状は回復しないまま、病床で生涯最後の句
「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」
を詠んだ4日後に51歳で亡くなりました。
※芭蕉忌は2か月前でした。
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