今年はこちらをご紹介します。

ミシンの日

日本家庭用ミシン工業会（現・一般社団法人日本縫製機械工業会：JASMA）が1990（平成2）年に制定。

語呂合わせは３(ミ)４(シ)ン。

イギリスの家具製造業者トーマス・セントが世界で初めてミシンの特許を取得した（英国特許1764号）のが1790（寛政2）年。

発明200年を記念して制定された。

ブラザー工業株式会社のミュージアムにセントの設計図をもとに作られ1878年のパリ万博に出品されたもののレプリカがあるようです。

ブラザー工業株式会社は、工業用と家庭用を合わせた場合のミシンの世界シェア第一位です。

JUKI株式会社のWebミシン博物館にも記載があります。

JUKIは工業用ミシンに特化すれば世界シェア第一位です。

日本語の「ミシン」は和製英語。
英語のソーイングマシン sewing machine（裁縫機械）のマシンmachineが訛ってミシンとなったもの。

しかし家庭用・工業用を合わせた世界のミシンシェアのトップ5のうちの3社は日本企業がという、日本一人勝ち状態です。

＜2021年度のミシンの世界シェア＞

1位：ブラザー工業株式会社（日本）

2位：JUKI株式会社（日本）

3位：SPVワールドワイド（シンガーミシン：米）

4位：上工申貝（中国）

5位：株式会社ジャノメ（日本）

※2010年代はJUKIがトップに躍り出ていましたが、2021年の資料ではブラザーが返り咲いています。

※2010年代はジャノメが4位でしたが、中華メーカーに抜かれたようです。抜き返せ！！

近年は家庭用プリンタでシェアを伸ばし、日本第3位に食い込んでいるブラザー。
（ちなみにトップはエプソン、2位がキャノンです）
本業のミシン部門はブラザーグループ全体売り上げの1割ほどだそうです。

日本の一般家庭からミシンが消えたと言われて久しい割に、日本はまだミシン大国なのでした。