パート・アルバイトの足枷❺150万の壁❻201万の壁
パート・アルバイトで働きたい人々を十重二十重に取り囲む高い壁。
…何だか本当に「進撃の巨人」の解説っぽくなってきたぞ。
❶❷はこちら
❸❹はこちらです。
では残りふたつを解説します。
画像はプレジデントオンラインより。

「150万の壁」とは:2018年10月にできた新しい壁
配偶者控除適用の壁です。
以前は103万円の壁の一部でしたが、これだけ「枠引き上げ」となり150万円に移動してきました。
年収150万 :扶養者が配偶者控除(38万円)を受けられる
年収150万1円:配偶者特別控除に変わり、段階的に控除額が減る。
当時の安倍内閣は「配偶者控除枠を広げればパート女性が喜んで労働時間を増やすだろう」と目論んだと思われますが、さほど計画通りにはなりませんでした。
デスノート ©大場つぐみ(原作)小畑健(作画)

だって依然として130万の壁があったから。
配偶者控除38万円と言ってもそれが満額手取りになるわけではありません。
控除によって減額できる配偶者の所得税は配偶者の収入によって変わりますが、せいぜい数万からマックス10万程度です。
妻の社会保険料負担(最低でも15万円から)の方が大きいです。
年収100万円:所得税0住民税0社会保険料0=手取り100万円
年収150万円:所得税125,000円住民税35,000円社会保険料約220,000円=手取り112万円
東京都の最低賃金は現在1,072円です。
ほぼ最低賃金の時給1,100円で働いている人が年収100万円を得るために必要な労働時間は、年間909時間/月75時間/週18.9時間です。
年収150万円を得るためにはそれが年間1,363時間(+454時間)/月113.6時間(+38.6時間)/週28.4時間(+9.5時間)になります。
年間労働時間を454時間増やしても、手取り年収は12万円しか増えない。
増えた時間分の時給を単純計算すると時給264円になります。
時給264円で働いていたことに気付いた夜神ライトさん(嘘)。
デスノート ©大場つぐみ(原作)小畑健(作画)

そりゃあホイホイとは釣られませんね。
「201万の壁」とは:正確には「201万6千円の壁」です
配偶者特別控除が受けられなくなる壁です。
このパート・アルバイト労働者を取り囲む6重の壁のうち「103万の壁」と「130万の壁」を見直すと言い出した岸田首相。
どうするつもりなのでしょうか。
これは「童夢」の壁。
©大友克洋


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