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 青蛙 おのれもペンキぬりたてか ー芥川龍之介ー



                                       

健康な実の我が子に下剤を盛って保険金搾取した母親と、映画「RUN」

Millie Endo



縄田容疑者は2023年1月、当時8歳だった娘に食事を与えず、おう吐や脱水等を伴う「ケトン性低血糖症」で6日間入院させ、入院時に支払われる共済金6万円をだまし取った疑いが持たれている。


(上の記事より抜粋)


画像はABCニュースよりお借りしました。


ケトン性低血糖症は、私が小学生の頃は「自家中毒」と呼ばれていたものです。


明らかな原因がないのに食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛等を訴える(食中毒と似た症状なのだが悪い食べ物を食べた形跡がない)ために「自家中毒」と呼ばれていました。


私は一度も起こしたことがないのですが、クラスメイトにはよく起こす子がいました。


子供心に(いったい何の中毒なんだろう?)とうっすら怖かったことを覚えています。


健常児の娘に足を麻痺させる薬を与えて車椅子生活を強いていた母親、という映画が近年あったような…と思ったら、ありました。


「RUN」
2020年米映画(日本公開2021年)



この母親は溺愛する娘を独り立ちさせないために(自分から離れて行かないようにするために)娘に毒を盛り、自力で歩けないようにしていた毒親、という風に描かれています。


そもそもその溺愛する娘が実の子ではなく、未熟児で生まれて生後数時間で死んでしまった我が子の代わりに病院の新生児室から盗んだ赤の他人だったという衝撃のオチまで付いていましたが…。


映画を観た時の感想は


「精密検査をしたら飲ませている毒(一応犬の外傷用内服薬だが健常な人間が飲むと足が麻痺してしまう、と説明されています)が検出されるんじゃないの?本当に十何年も病院にバレないものなの?」


でした。


しかし今回の日本の事件を見ると、娘にわざと食事を与えなかったり、下剤を飲ませたりすることでケトン性低血糖症を詐病し、40回も入院させてもバレなかったようです。


なぜなら合計570万円もの共済金をだまし取るのに成功しているから。


調子こき過ぎて最後には娘の供述からバレたわけですが、35回目あたりで母親本人が自粛して止めていればバレなかったのでしょうか。


恐ろしい…。


映画の母親は、毒を盛ったり娘が受験した大学の合格通知(郵便)を隠す(大学に進学されると家を出て行かれるから困るので妨害)以外は甲斐甲斐しく娘の世話を焼く母親に描かれ、視聴者に「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性も想像させるような構造になっていました。


代理ミュンヒハウゼン症候群


子どもに病気を作り、懸命に看病することにより周囲からの同情や立派な親という賞賛を得ることで自らの心の安定をはかる、子どもの虐待における特殊型。

加害者は圧倒的に母親が多い。


しかし冒頭の日本の事件は、記事を読む限りでは「甲斐甲斐しく病気の娘の世話を焼く母親を演じていた」という風にも読めず…。


ただの詐欺の道具に実の我が子を使っていたのかと思うと変な汗が出ました。


代理ミュンヒハウゼン症候群の母親が、事実を知った娘(長年虐待されていた側)に殺害された「ディーディー・ブランチャード殺人事件」(2015年・米ミズーリ州)というのもありましたっけ…。


「ディーディー・ブランチャード殺人事件」については、長くなるので機会があれば別記事に書きます。