映画評>「妊婦監禁」(後編)サスペンスではなくホラーでした
前編はこちらです。
2008年のイギリス映画。
※アマプラのデータでは2024年となっていますが間違いです。
原題はMATRIARCHマトリアーチ(女家長、女族長、女主人)。
マットのわき見運転で倒木にぶつかる単独事故を起こしてしまうが、何と圏外でロードサービスも呼べない。
1㎞ほど先に農家らしきものを見つけた二人は老農夫ボブに電話(家電の方)を貸してほしいと頼むが、最初は全く効く耳持たずで追い返されかける。
ところがマットが「妻は妊娠中なんです(だから助けて)」と言ったとたんボブの目の色が変わる。
ボブ 「男の子か、女の子か?」
レイチェル「男の子です(これはレイチェルの希望的観測)」
ボブ 「いやー、大歓迎だ。夕食を用意する。泊まっていけ」
もうここで怪しさメーターが降り切れる。
女の子と答えてたら絶対に真逆の対応だったよねって。
…でも、その方が二人にとっては良かったんだけど後の祭。
「アグネス」という女性に携帯電話で「客を連れて行く」と連絡するボブ。
あれ?電波、あるじゃない?
うんまあ日本でもキャリアによって圏外は違うけど…。
家に着くと「家電は先日の嵐で断線しちゃって使えない」と言うボブ。
いや、だから。
さっき使ってた、ここが圏外じゃない、あなたの携帯をですね…。
「自分がこの農場の女主(あるじ)だ、ボブはただの農夫(使用人てこと?)だ」
と名乗り、全てが命令口調の老農婦アグネスと、2人の息子もまた、ボブに輪をかけてイッちゃってる雰囲気を放っている。
レイチェル「ここはおかしいわ。逃げましょう」
マット 「大丈夫だよ」
レイチェル「いいえ、逃げましょう」
こういう時は女の方が勘が鋭い。
ところが…。
結局、男の子が欲しいアグネスの張った蜘蛛の巣にがんじがらめに捕らえられてしまったのでした。
結局アグネスが「息子」と呼ぶ二人も、それぞれの親を殺して盗んだ子供だったことがわかる。
…書き過ぎなのでここらへんでやめます。
最後の最後は、レイチェルを「助けてくれた」少女が実は〇〇だったというどんでん返し。
アグネスもボブも死んでしまうので、なぜ普通に養子を取ったりせず、盗んでまで子供を欲しがったのかが謎のまま。
また、そうまでして手に入れた二人の息子も、言うほど可愛がっていなかったのは何故なのかも謎のまま。
レイチェルの子ども(女の子だった)が助かったのは救いだけど、けっこうヘビーでした。
そして最後にまた冒頭と全く同じ、カリール・ジブランの詩「子どもについて」の朗読が格調高く流れます。
これは、他人から奪ってまで手に入れた子供を、ただただ己の支配下に置き続けることだけしか考えなかったアグネスへの戒めなのか。
それとも?

私の評価 🌟🌟🌟(2.9/5点満点中)

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