年末調整の季節ですね。

私が今勤める会社では最終的には税理士に頼みます。
税理士に提出する書類を作るのは私です。
たいして社員数もいませんが、扶養控除申告書などの取りまとめもします。

派遣で働いていた頃も総務事務に就くことが多く、大手数社で数千〜数万人分の年末調整の申告書チェックや取りまとめ経験があります。
（数人のチームでやります）

いまだに記憶に強烈なのが、某大手外資系金融会社での年末調整です。

それなりの役職付きのとある男性が、奥様の所得欄に扶養控除被扶養者の限度額を超える金額を記入していました。

どこの企業にも、毎年毎年何度繰り返し「収入と所得の違い」を説明しても馬耳東風で収入額を書いてくる方がいます。

毎度のことなので、諦めた総務が勝手にそれを所得額に計算し直すことは、実際よくあります。

しかしその方はその年転職されてきた方でした。
その企業では初めての年末調整だったため、確認しなければなりません。

私はその方にメールを打ちました。
その方を仮にA氏とします。

私　：奥様の所得欄に記入されている数字は、収入額でしょうか所得額でしょうか。

A氏：収入と所得は同じ意味の言葉です。貴女は日本語を勉強し直した方が良さそうですね。

本当にこう書かれていました😵

外資系、特に生き馬の目を抜くと言われる金融業界でヘッドハンティングで転職してくるような人の中には、自信に溢れすぎていて対応に困るタイプがよくいます。

A氏はまさにそのタイプ、Mr.自信過剰のようでした。

私　：違います。扶養控除申告書の裏面に説明が印刷されています。お読みいただけませんでしょうか。

A氏：私は忙しいのです。書類の裏の細かい字を読む暇などありません。しかし転職前の会社では毎年こう書いており、妻はずっと問題なく扶養に入ってきました。私は同じことを書いているのに貴女はなぜ同じ処理ができないのしょうか。それは貴女の能力の問題ですよね❓
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どこまで間違った自信に溢れ返れば気が済むんでしょうかね。

こっちだって短期間に膨大な書類を処理しなければならず、貴方にだけ時間を使ってる暇はないんですけど❗️

私は上司（年末調整チームのリーダー。女性社員。仮にBさんとします）に相談しました。

結局、彼女が直接内線でA氏に確認することになりました。

見ると、彼女は何やら電話口で頭を下げまくっています。

電話を終えた彼女におそるおそる結果を尋ねに行くと・・・

Bさん「『私を誰だと思ってるんだ❗️この会社が来てくれと何度も頭を下げるから、来てやったんだぞ❗️』って、もおめっちゃ怒られたわ😩」

私　「ダッセ・・・」

Bさん「案の定これ、収入金額でした。基礎控除額を引いたら問題なく扶養に入れるので、数字を訂正して処理してください・・・😮‍💨ふう〜」

私　　「わかりました」

外資系は働きやすいとか一般的に言いますけど、そうでしょうか。

某米国系ファストフードの日本本社（シェアトップのあそこ）でも就業しましたが、
米国から出向してきた外国人社員にあてがわれた超豪華内装のフロアと、現地採用日本人社員にあてがわれた貧相なフロア（総務部など全員日本人の部署）の格差に愕然としたことを覚えています。