体重50kg超えの古代カワウソ(絶滅済)の話
訳あって再公開します。
初公開:2022/01/23 10:00
中国雲南省で発見された化石が、2017年に新種の古代カワウソ、サイモゲール・メリルトラとして発表されました。
推定体重50kg超えの超大型のカワウソだったと推定されています。
下は想像図。
昨日の記事でご紹介した、現生する最大種のカワウソであるオオカワウソが体重35kgほど。その更に1、5倍ということになります。
昨日の記事はこちらです。
このド迫力のオオカワウソの更に1、5倍・・・。
画像はWWFジャパンより拝借しました。
そして中国の研究者は、化石の分析結果から、このサイモゲールはとんでもなく強力な顎の持ち主だったと発表しました。
下の3Dモデルは、小さい方が現在の中国に生息するユーラシアカワウソ(平均体重7kg)。
大きい方がサイモゲールとのことです。
こちらがユーラシアカワウソ。
コツメカワウソよりやや大型で、水掻きが立派で爪が鋭い。
画像はWikipediaより。
こちらはコツメカワウソ。
水掻きも爪もほとんどない(コツメの名の由縁)。
画像は愛媛新聞オンラインより。
現生するイタチ科の生き物で最大種はラッコです。
ラッコは最大で45kgほどになります。
水族館のラッコ水槽の前では「デカっ!?」と驚いてる人をよく見かけます。
顔が愛らしいからもっと小さい動物を想像するんでしょうね。
ラッコ画像は鳥羽水族館より。
・・・デカッ!!
このラッコさんはいつもマイ石を携帯していて、硬い貝殻を石で割って柔らかい
中のミだけを食べるという知恵者です。
そのため顎は小さくおちょぼ口で、性格も穏やかです。
手指もこんな感じで爪は極小です。
顎も爪も道具を使うことを覚えたことにより縮小(退化)したと推測されています。
このラッコよりやや大型だったと思われるサイモゲールは、しかしラッコとは比べ物にならないほど強力で大きなアゴを持っていた。
おそらく貝殻を歯でバリバリと噛み砕いて中身を食べていたと推測されています。
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