ホラーマンガ家伊藤潤二展!@博物館の日無料の世田谷文学館❸
今週末の18日土曜日は国際博物館の日です。
それに合わせて多数の博物館・美術館が無料公開を行います。
ただし「常設展のみ無料開放。企画展・特別展は除外(通常料金)」という施設も多い中、世田谷文学館はやってくれました。
今世紀に入ってから20年以上、日本のホラー漫画家の頂点に君臨する伊藤順二氏の初個展(通常観覧料大人1,000円)を無料公開。
ただし無料日は18日土曜ではなく、前倒しの15日水曜。
現在自由人(要は失業者)のわたくし。
その自由を最大限有効活用すべく、平日真昼間に行って来ました世田谷文学館。
最寄駅は京王線芦花公園駅、もしくは千歳烏山駅です。
開館時間10時を15分ほど過ぎた頃に到着しました。
平日真昼間ということでエントランスに行列は無し。
しかし安心して「少女漫画界の生き神様」萩尾望都氏から送られた花籠などを撮影していると、次から次から人が入って来ます。
慌てて展示場(2階)に行くと、押すな押すなではないもののそれなりに満員でした。
やはり平日真昼間なので若い人よりご年配が多かったです。
ここは先週金曜日に「65歳以上無料」企画をやったばかりのようです。
ホラーマンガマニアの65歳以上なら無料で2度見れるわけですね羨ましい。
「年寄でホラーマンガマニアなんているか?」
とマンガヲタクではない方は言うでしょう。
しかし日本におけるホラーマンガブームは、1980年前後に起きています。
楳図かずお氏、古賀新一氏、日野秀志氏という日本ホラー界三巨頭の活躍時期ですね。
その第一次ブームが沈静した世紀末に、まるで女性漫画家を思わせるような美麗なタッチの絵をひっ下げて忽然と現れたのが、当時「ホラーマンガ界の貴公子」と呼ばれた伊藤潤二氏です。
デビュー作は、その後ライフワークとなる「富江」。
歯科技工士という安定職からマンガ家への転身でした。
その後21世紀のジャパニーズホラー界を牽引し続けること四半世紀。
国際賞にして「漫画におけるアカデミー賞」と呼ばれる「アイズナー賞」を既に4度受賞。
伊藤氏画像はGrapeJapanよりお借りしました。
「エコエコアザラク」の主人公黒井ミサも美少女でしたが、富江は
「トップモデルも顔負けのこの世のものとも思えぬほどの美少女にしてファム・ファタル、かつバケモノ」
という設定です。
⇩黒井ミサ(15歳)
何度も行われた実写映像化でミサを演じた女優は吉野公佳、佐伯日菜子、加藤夏希、近野成美、前田希美、上野なつひ。
⇩川上富江(年齢不詳・人間なのかどうかすら不明)
実写映像化で富江を演じた女優は菅野美穂、 宝生舞、仲村みう。
ハリウッド映画版ではアデライン・ルドルフ。
ちょっと脱線が過ぎました。
何が言いたかったかというと「エコエコアザラク」(週刊少年チャンピオン連載は1975~1979年)をリアルタイムで読んでいた高校生大学生などは、現在既に前期高齢者。
「お年寄でホラーマンガマニアなんて、日本にはざらにいる」
ということでした。
まだ続きます。



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