銭形の平次親分もカッコイイけど三輪の万七親分も可愛い
初公開:2022/2/9 9:00
亡き祖母が、大川橋蔵さん演じる銭形平次の大ファンでした。
画像はミドルエッジよりお借りしました。
子供の頃はよくTVの再放送鑑賞に付き合わされました。
私が宿題中だろうがなんだろうが、
「平次親分が始まっよ〜❗️」
と召集がかかるのです。
妹はガリ勉だったので、呼ばれても絶対に行きません。
なのでそのうち祖母も私だけをピンポイントで呼ぶようになりました。
毎回毎回、悪党をやっつけて平次親分がカッコよく決めるシーンで、祖母は必ず
「平次親分はカッコよか〜」
と感嘆します。
「うんうん!」と隣で相槌を打つのがお婆ちゃん子の私の役目でした。
イヤイヤ言ってたわけではないですよ。
私も祖母の薫陶の成果で、小学校低学年女児にして
「アイドルの〇〇(クラスの女子の大半が夢中)てんが、ヒョロヒョロしとっ。
平次親分の方が頼もしゅうて、良かね❗️」
と本気で思ってましたからね。
しかし私が密かにお気に入りだった人が実はもう一人いました。
銭形平次を勝手にライバル視している、三輪の万七(みのわのまんしち)親分です。
平次は「神田明神下の平次親分」と呼ばれています。
神田明神の所在地は現在の住居表示でいうと「東京都千代田区外神田2丁目」です。
一方の三輪は、現在でいうところの台東区三ノ輪界隈だと思います。
神田明神から三ノ輪駅まではちょうど4km。
江戸時代の人は成人男性で1日40km、女性でもその9割の1日36kmくらいは
歩けるのが普通だったと言います。
ならば、4kmくらいならお隣感覚ですね。
万七親分を演じていたのは遠藤太津朗(えんどうたつお)さん。
いわゆる悪役俳優さんで、水戸黄門などにも悪代官役や悪徳商人(あきんど)役で出ていた人です。
シュッとした平次親分に比べると大顔で、二重顎で、法令線がくっきりしていて。
そう、イングリッシュブルドック系の顔立ちの万七親分。
この人は
「男前できっぷが良くて女房は美人でしかも仕事もできる(検挙率高し)」=平次親分
をめっちゃライバル視してて、毎回出し抜こう出し抜こうとします。
でも天性のドジっ子なもので、なかなかうまくいかない。
うまくいかなくてすぐムキーッ❗️となるんですが、だからといって汚い手を使って平次を陥れようなんてことは思いつきもしない。
少々ジャイアン気質なのだろうけど、のび太に比べると平次があまりにデキスギ君なので
「のび太の癖に」と言うわけにもいかず。
出鼻を挫かれたジャイアンという感じ❓
でも平次が本気で困っていると真っ先に加勢にすっ飛んでいく、悪になりきれないツンデレでもあるのです。
とにかくその辺の匙加減がなんとも可愛い。
遠藤太津朗さんも既に故人です。
嗚呼、昭和は遠くなりにけり。
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