心理学の話>知ると怖い「間欠強化の法則」
これは一応「メンタルヘルス」カテゴリのブログです。
にもかかわらず最近メンタルな話題から遠ざかっていたことに気づきました。
しばし反省。
というわけで、本日は
- オペラント条件付けの実験
- 間欠強化の法則
についてお話ししたいと思います。
オペラント条件付けの実験
マウスやラット、ハトなどの実験動物を、レバーに触ると餌が出るような仕掛けをした箱に入れます。
実験動物は間もなくその仕組みに気づき、盛んにレバーに触るようになります。
これが「条件付け」です。
アメリカのスキナーいう学者は、行動分析学の創始者として知られています。
👇バラス・フレデリック・スキナー(米・1904〜1990)
「額の広い人は秀才」と言いますが、実に見事な額です❗️
彼は2種類の箱を用意しました。
❶レバーに触ると毎回必ず餌が出る箱
❷レバーに触るとランダムに餌が出たり出なかったりする箱
実験動物がその装置に慣れた頃合いを見て、スキナーはレバーをタッチしても餌が出ないようにしました。
するとこういうことが起きました。
- 毎回必ず餌が出る箱 :実験動物はすぐに諦めてレバーに触らなくなった。
- たまにしか餌が出ない箱:実験動物はいつまでもレバーに触ることをやめなかった。
「報酬が得られる頻度が少ないほど、得られた時の快感は強烈となり、依存性を強化する」
という心理です。
間欠強化の法則
これが「間欠強化の法則」と呼ばれるものです。
間欠とは「不定期に物事が起きたり止んだりすること」です。
たまに水を吹き出す泉を「間欠泉」と言いますね。
あれです。
- ツンデレな人が、いつも愛想のいい人よりもモテる。
- ギャンブルにハマり込むと損をしてもやめられない人が少なくない。
といった現象は、この「間欠強化」が働いているためなのです。
よく言われる「だめんずの法則」
「彼は確かに働かなかったり、お金をせびったり、嘘をついたり、暴力を振るったりするけど、でも(たまに)優しいの❗️」
というのはまさにこれですね。
たまの優しさは、絶え間ない優しさよりも刺激の強い快感に感じられるのです。
そのため「常に裏表なく、優しく、誠実で、嘘もつかず、虫も殺さない」ような人ほど
「いい人だけど…」と言われる、と。
ギャンブル依存症の原因
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