ニュース>びっくり系>IOCの英語力がおそ松さんで泣くレベル
今回の五輪開会式の開会宣言で、天皇陛下は「祝う」を使わず「記念する」とだけ宣言されました。
菅総理がまだボ~~と座ってるのが写ってしまってます💦
これについて、昨日までは「コロナに苦しんでいる国民に配慮したのだ」という意見が大方でしたが、今日、AERAがこんな記事を出してきました。
大阪学院大学の多賀教授によるものです。
JOC(日本オリンピック委員会)が、そもそも間違った和訳の原稿を陛下にお渡ししたため、陛下は敢えて穏便に「祝う」を封殺されたのだという説です。
まず、開会宣言文は五輪憲章の「フランス語版」が正式と定められていて、どの国もこの「フランス語版」を一字一句忠実に自国語に翻訳して使用するのが鉄則です。
(このこと自体は一応雑学として知ってた)
フランス語の原文はこれです。
Je proclame ouverts les Jeux de・・・ (nom de l’hôte) célébrant la・・・ (numéro de l’Olympiade) Olympiade des temps modernes.
私はフランス語には暗いので、まず英語に逐訳します。こうなります。
I proclaim open the Games of・・・(name of host) celebrating the・・・ (number of the Olympiad) Olympiad of modern times.
なるほど。わかってきました。これを今回の東京大会に当てはめるとこうなります。
I proclaim open the Games of Tokyo celebrating the 32nd Olympiad of modern times.
これを日本語に逐訳するとこうなります。
私は宣言します。第32回近代オリンピアードを祝う、東京オリンピック競技大会の開会を。
つまり主語は「私」述語は「宣言する」であり、celebratingは直前の the Games of Tokyo にかかる動名詞。
多賀教授も書かれている通り、分詞構文というものです。
高校英語レベルの文法です。
多賀教授は「英検2級レベル」と表現していますが、意味は同じです。
※英検2級=高校卒業程度の英語力、と規定されているから。
別の例文を上げてみます。
I go to the party celebrating the graduation of my highschool .
私は高校の卒業を祝うパーティーに行く。
これを「私は高校の卒業を祝ってパーティーに行く」と訳したら✕です。
celebratingは直前のthe partyをにかかる語なのです。
そう言いたい場合は、こうなります。
I go to the party to celebrate my high school graduation.
私は高校の卒業を祝ってパーティーに行く。
ところがJOC(日本オリンピック委員会)はこんな日本語訳を陛下にお渡ししていたらしいのです。
「私は、第32 回近代オリンピアードを祝い、東京オリンピック競技大会の開会を宣言します」
多賀教授の問い合わせに対し、IOCは
「1964年も同じ文章使ってるから問題ないもん。昭和天皇はこの通り言ったもん」
(意訳)と言い張ったそうですが・・・
今上天皇は、おじいさまより英語力は数段上なんです。
お粗末さんにもほどがありますわ。
アスリートのみなさんは頑張っているのだから、しっかりしてほしいです。
そういえば流行りましたねえ、おそ松さん。
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