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マンガ書評>③「王家の紋章」地道に健闘中❗️<後編>舞台情報


ナンバリング&再公開です。

初公開:2021/08/12 19:00



「王家の紋章」は過去に2度舞台化されました。


「ガラスの仮面」とは対照的に
「メディアミックスは一切断り、誠心誠意マンガだけ描く」
という主義を貫いてきた(本人談)細川智栄子さん86歳が、舞台化だけはOKしたのは
「既刊分しか使わない」(舞台用書下ろしとか、余計な負担を一切求めない)
とアプローチされたからだそうです。


なるほど。
お歳を考えれば、毎月の連載を落とさないだけでも奇跡なんですから、それ以上の負担を求めては、そりゃあいけませんよね。


月刊プリンセス(秋田書店)2015年9月号表紙と、コミック62巻(特装版)

  


<舞台版データ>


「ミュージカル王家の紋章」
【東京】帝国劇場/2016年8月5日~27日


「ミュージカル王家の紋章」再演
【東京】帝国劇場/2017年4月8日~5月7日
【大阪】梅田芸術劇場 メインホール/5月13日~31日


「ミュージカル王家の紋章」
【東京】帝国劇場/2021年8月5日~8月28日 
【福岡】博多座/2021年9月4日~9月26日


㊟記事初公開時の話です。既に終演しています。



私は2016年8月に乳がん手術をしておりますので、❶は当然観てません。
で、再演の❷を観ました。


帝国劇場ですから、豪華俳優女優陣ですから、とても良かったです!
今回は「コロナ中の観劇・映画館は自粛」方針のため、観ません。


「王家の紋章」は、アメリカ人少女キャロルが何故か古代エジプトにタイムスリップ。


時のファラオ・メンフィスと恋仲になって、とうとう妃になる。


メーガン妃もかくやという超展開の、歴史スペクタクル?恋愛マンガ?です。


一応二人は相思相愛なんですが、キャロルを狙うヒッタイト帝国(今のトルコ)のイズミル王子だの、メンフィスの実姉でブラコンのアイシスといった
「その恋、邪魔したるわあ」要員もしっかりいます。


歴史的に言いますと、古代エジプトでは王族の近親婚は大っぴらにOKでした。
ツタンカーメンの両親も実の兄妹でした。


王族の近親婚は「高貴な血をいっそう濃くする」上に「財産の散逸を防ぐ」意味から、古代から中世にかけては欧州も含めあちこちの国で行われていました。


日本でも、聖徳太子の両親は異母兄妹と言われます。
※古代日本では母親さえ違えばOKでした。古代エジプトでは同父同母でもOK。


なので、アイシスはその習慣にのっとり「弟の嫁になる日を夢見てたら、横からキャロルにかっさらわれた」認識という設定です。



❶❷は、キャロル役やイズミル役が、帝劇お得意のWキャスト(日替りで演じる役者が交代)。
メンフィス役は浦井健司ひとりでしたが・・・


❶のポスター


❷のポスター


❸ではとうとうメンフィス役も含めて主要キャラが全部Wキャスト化。


❸のポスター
おお、アイシス姉さんまでふたりになった。


Wキャストをやる、劇場側のメリットは
「見比べるために、2回(以上)来る客が増える」
これに尽きます。策士じゃのう。


❶❷でキャロルを演じた新妻聖子さんが❸では姿を消し、代わりに神田沙也加さんが加わりました。


㊟この記事を書いた頃は、まさか神田沙也加さんがあんな形で亡くなるとは想像もつきませんでした…。



誰、この人??なお爺さん☟は、ハンガリー人の作曲家シルヴェスター・リーヴァイ76歳。
1980年頃からハリウッドで映画音楽の作曲を始め、1990年頃からはミュージカル楽曲に進出。
代表作は「エリザベート」「モーツァルト!」など。
この2作の日本上演が帝劇だった縁で「王家の紋章」も作曲したようです。


月刊プリンセス(秋田書店)2021年1月号表紙

  


こちらも、無事に連載が完結してほしいです。



追記


記事を書いて2年たちましたがまだ終わる気配がありません。
その間にもまたコミックス68巻が発売されました。(2022/6/16)

さて本当に完結するんでしょうか???