実話>人材派遣の裏話❸ブラック企業を助長させる派遣社員編
派遣社員で働いていた頃、迷惑だな〜と感じるタイプの派遣の同僚がいました。
❶自己犠牲タイプ
- 自主的に毎日契約時間より早く出社して、掃除やお茶の用意などする人。
- 「定時に帰るのは悪いから」と自主的に必ず15分くらいの微妙な残業をして、残業は申請しない人。
- 昼休みも自主的に半分くらいは仕事をして、残業は申請しない人。
- 派遣先の用意した筆記具を使わず、マイ筆記具を持参する人。
👇昼休み中
これをやると、少なくない派遣先が勘違いして、他の派遣社員にも
「彼女は本当に立派だな〜」
「少し見習ったらどうかな」
などと言って自主的な早出や残業(無料サービス)を暗に要求してきます。
「ペンとかは各自の使い慣れた物の方がやりやすいよね❓」
とか言って派遣には筆記具を用意しなくなります。
「残業代をいただけるならやります」
「必要最低限の筆記具の提供は職場の義務ではありませんか❓」
などと正論で答えようものなら「何て性格の悪い人❗️」「ハズレだ」という評価をされます。
当のご本人は
「社会人の常識ですから」とか「私は謙虚だから」
とかおっしゃいます。
しかし中には
「私は、これでずっと契約更新をしてもらってるの。
損(残業代)して得(契約更新)取れ、って言うでしょ」
(意訳:『計画通り』)
とおっしゃる実に計算高い方もいました。
❷他人まで犠牲にして点数稼ぎして地位を築くタイプ
❶はまだ他人に強要しない分マシかもしれません。
❷の人に会ったのは、とある中堅企業A社の事務センターです。
A社では派遣部屋が正社員とは別室でした。
派遣部屋には社員が常駐せず、派遣のお局様(局子さんとします)が監督役でした。
A社では毎日退勤時にタイムシート(勤務記録表)に派遣先担当者(正社員)の確認サインをもらう決まりでした。
A子さんは、全員が書いたタイムシートを「私が代表でサインをもらってきてあげます」と言って回収します。
初日にそう言われた私はびっくりして「自分でやりますから、大丈夫です」と答えてしまい局子さんを怒らせました。
局子「私が代表で行く決まりです❗️ずっとそうしてきたんだから、勝手なことは慎んでください❗️」
タイムシートをひったくられてしまいました。
翌日は局子さんが
「今日はキリが悪いから、キリのいいところまでやりましょう」
と指示して、全員が20分ほど残業しました。
局子「残業は付けられないから、そろそろ終わりましょう」
え❓残業、してますけど❓
チラッと見ると私の隣の人はタイムシートに定時の時刻を書いています。
仕方なく私も定時で書きました。
しかし翌日も全く同じ展開だったため、私は少し考えて、15分残業と書きました。
私のタイムシートを回収したした局子さんは怒り出しました。
局子
「どうしてあなただけ残業15分とか書いてるんですか❓
私も他の人もみんな定時で書いてます。ホラ❗️
(と他の人のタイムシートを見せる)
同じ時間に終わったのに、あなただけ違うのはおかしいですね❓
キリのいいところまでやっただけの、たった15分を、残業って。
恥ずかしくないんですか❓訂正して下さい❗️」
彼女は、どうやらこんなことをやることによって、A社に気に入られてきたようです。
私は局子さんから用紙を取り返して(渡す渡さないになって1/4ほど破れてしまった)自分で直接サインをもらいに行きました。
普段は平社員の人がサインしているようでしたが、私は敢えて人事課長にサインを求めました。
そして、破れてシワだらけのタイムシートにギョッとしている人事課長に言いました。
私 「こういうことを黙認されているのでしょうか❓」
翌日、朝イチで派遣会社の営業(女性)がすっ飛んで来て、私は契約終了(要は派遣先からのクビ)を告げられました。
👇派遣会社の営業が説明するA社の言い分をまとめると、こんな感じでした。
- 例え15分でもサービス残業の強要は間違い。
- その点ではエンドウミリエ(仮名)が100%正しい。
- しかしA社が指示してやらせていたわけでは決してない。
- A社は今までは知らなかった。今日からは是正する。※
- しかしA社の局子さんに対する高評価は変わらない。
- それは局子さんのこれまでのA社への貢献に対する総合評価である。
- A社は局子さんを今後も引き続き他の派遣社員の監督に任ずるつもりである。
- A社が派遣社員に求める最優先資質は「周りと協調できる人」。
- よって「和を乱す=局子さんと合わない」人は雇用継続できない。
※つまりそれまでのサビ残強要分は関知しない。
聞きながら私は思いました。
労基署に相談したら、高確率でA社への立入監査に持っていける自信が、今、私にはある。
しかし派遣会社の営業に先回りされました。
営業「腹立たしいですよね❗️わかります❗️本当に申し訳なく思っております。なので明日からは、こちらのお仕事をご用意しました❗️」
代替え案件をジャジャーンと提示。
こういうことがなければ私には紹介しないよね❓というくらい好条件の仕事でした。
営業「時給はA社より200円高くなります❗️」
私 「はあ」
営業「・・・これで収めて頂けませんか❓」
手打ちしましたよ。
条件が遥かに良くなるのなら。
でもその日の最後に、イヤイヤだけど本当に形だけ
「どーもーおせわになりましたー(棒読み)」
と言った私に向けた、局子さんの勝ち誇った笑みが忘れられません。
👇私が翌日から遥かに条件の良い派遣先に行くことを知らないほくそ笑み。
「明日から時給200円アップで大手Z社に行きますので❗️」
と言ってこんな顔👇させれてやればよかったかも。
でも派遣の営業に口止めされたんですよね。
人材派遣の裏話シリーズ、大ネタは一旦完結です。
ただ、小ネタはまだ持ってます。
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